シュツットガルト・バレエ団2008年日本公演は12月6日(土)の西宮公演(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール)で無事閉幕いたしました。 カンパニーは6日西宮での公演の翌日(7日)、早朝にホテルを発ち、関西国際空港よりドイツに向かいました。日本公演の前に韓国公演もありましたので、カンパニーのメンバーがシュツットガルトに戻るのは約1ヶ月ぶり。今頃、ひさしぶりの我が家で一息ついているのではないでしょうか。 今回のツアー後半戦はかなりのハードスケジュールでした。 ハードスケジュールに負けず、すばらしい舞台を見せてくれたダンサーたちの移動中の様子を。 シュツットガルトの2大王子(?)フィリップ・バランキエヴィッチ(左)とフリーデマン・フォーゲルです。新幹線を待つ間、ホームで何やら話しこんでいる二人にちょっとお邪魔して撮影した1枚です。 岩国の舞台は他の会場と比べて小さかったため、ダンサーたちは舞台に慣れるまで少々大変な様子でした。
恒例の終演後の1枚。芸術監督のリード・アンダーソン、デジレ王子のエヴァン・マッキー、オーロラ姫のカーチャ・ヴュンシュです。 そして、西宮での「眠れる森の美女」は日本公演最終公演ということもあり、客席は満席。東京からご来場くださった方も多かったようです。 西宮終演後のマリア・アイシュヴァルトとフリーデマン・フォーゲルです。東京公演に続いて素敵なポーズでにっこり。Blogの最後を飾る1枚です。 8月からお届けしてきた、シュツットガルト・バレエ団Blogも更新は今回が最後となります。 ご愛読、本当にありがとうございました! お待たせしました! 東京公演初日( 28日)と同じキャストでお届けした「オネーギン」は、大阪でも観客の皆さまの心を打ち、客席は大きな感動に包まれたとのこと。 昨日の「オネーギン」が、シュツットガルト・バレエ団の東京公演の最終公演。あっという間の1週間でした。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました! 最終日のキャスト、恒例の終演後の1枚です。 グレーミン公爵のジェイソン・レイリー、タチヤーナのマリア・アイシュヴァルト、オネーギンのフィリップ・バランキエヴィッチ、レンスキーのアレクサンドル・ザイツェフ、オリガのエリザベス・メイソンです。 三日目のメンバーも初日、二日目とはまた違った個性で客席を魅了してくれました。「眠れる森の美女」同様、「オネーギン」を三日連続でご覧になった方もたくさんいらっしゃいました。繰り返し、何度でも観たい・・・「オネーギン」はそんな魅力をもった作品なのではないでしょうか。 東京公演は終わりましたが、シュツットガルト・バレエ団日本公演は、明日(2日)大阪での「オネーギン」、4日岩国での「眠れる森の美女」、そして最終公演の6日兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールでの「眠れる森の美女」と続きます。 大阪、岩国にはBlog担当者は同行いたしませんので確約はできないのですが・・・地方での様子もお伝えできればと思っております。 「オネーギン」二日目の舞台はいかがでしたでしょうか? 本日「オネーギン」が無事初日を迎えました! まずは、オネーギンのイリ・イェリネクとタチヤーナのアリシア・アマトリアン 。 そして悲劇の恋人たち。レンスキーのフリーデマン・フォーゲルとオリガのカーチャ・ヴュンシュです。 「オネーギン」の明日の公演は、15時開演。ジェイソン・レイリーとスー・ジン・カンの主演です。ご来場お待ちしております! 昨日はシュツットガルトに本社を置く、ダイムラー日本株式会社の主催公演(「眠れる森の美女」)が行われました。 オーロラ姫:カーチャ・ヴュンシュ、デジレ王子:ジェイソン・レイリー、カラボス:ダミアーノ・ペテネッラです。 シュツットガルト・バレエ団日本公演、次の舞台は「オネーギン」です。28日の初日をお楽しみに! 昨日の「眠れる森の美女」も冷たい雨の中、たくさんのお客様にご来場いただきました。ありがとうございます!
さて、昨日の終演後の様子を少しだけ オサチェンコもラドメイカーも日本での主演はこれがはじめて。シュツットガルト・バレエ団の新星二人は、フィレッシュな舞台を見せてくれました。さらさら金髪ヘアーのラドメイカーは「まさに、リアル王子!」と思われた方も多かったのでは。二人は29日(土)の「オネーギン」に、オリガとレンスキーで出演します。 お次は、カラボスのフィリップ・バランキエヴィッチです。前夜(23日夜公演)王子を演じた人と、同一人物とは思えないほど、ダークな妖しい魅力で客席を虜にしていました。カラボスの扮装は細かいところまでこだわりがあり、メイクやヘアだけでなく、綺麗な長い爪もつけているのです。開演前の楽屋でその爪に目をとめたスタッフに、バラキエヴィッチは「この爪はね、グミみたいにぐにゃぐにゃなんだよ。人を掴んだりするからね」とこっそり爪の秘密を教えてくれました 最後の1枚は、アリババ役で毎回大きな喝采を浴びていた、アレクサンドル・ザイツェフ。今度はレンスキーとして30日(日)に登場します。
次の公演は28日(金)の「オネーギン」です。魅力的なダンサーが目白押しのシュツットガルト・バレエ団の舞台、見逃せません! シュツットガルト・バレエ団2008年日本公演が本日開幕しました! さて、舞台裏の様子もを少しだけ。
そして、急遽昼夜続けてカラボスを演じた、ジェイソン・レイリーの終演後の1枚。ショーストッパーになるほどの迫力ある演技を見せてくれた人と同一人物とは思えないような穏やかな笑顔です。 シュツットガルト・バレエ団の公演は、明日の「眠れる森の美女」、金曜日( 28日)からの「オネーギン」とまだまだ続きます。千秋楽まで公演の様子をこのblogでお伝えしてまいりますので、お楽しみに! シュツットガルト・バレエ団2008年日本公演開幕がいよいよ明後日に迫りました。 さて、新着写真館最終回の1枚はこちら! シュツットガルト・バレエ団の "王子" フリーデマン・フォーゲル。カラボスとの激しい闘いに勝って、オーロラの愛を得る、熱い王子の舞台、見逃せません! シュツットガルト・バレエ団2008年日本公演の開幕まで、残すところ7日。 イリ・イェリネク(プリンシパル) インタビューチェコの国民的俳優を祖父にもつイリ・イェリネクは小学校にあがるまえから堂々プラハの国立劇場に子役として立っていた根っからの役者。「50年前のチェコ中の女性の心をときめかせていた」という祖父譲りの正統派な風貌と、「いつでも体を動かしていないと退屈しちゃう」と笑う幼稚園児のようなハイパーアクティブな魂を融合させた彼の舞は、抒情的で衝動的で、どこかボヘミアンの香り漂う自由な空気を客席に届ける。 ―――まず、あなたがプラハ国立バレエ団でプリンシパルにまで上りつめながら、ここシュツットガルトに移籍しようと思われた理由から教えてください。 あのとき僕はまだ24歳で、それなのに既にカンパニーのトップレベルの踊り手になっていた。「このままいったら僕は盲者のなかの王様になる」。そう思ったら漠然と不安になって、もっときちんと僕のダンスレベルに適した場所に移籍したいと思ったんです。それでボストン・バレエやカナダ国立バレエなど数々のバレエ団のなかから、ここシュツットガルトを選んだ。なぜなら当時の僕にはプラハに最愛の人がいて、できる限り彼女の近くにいたかったから(笑)。でもこの選択は、バカな過ちをいっぱい犯してきた僕がとった数少ない正しい選択のひとつでした。最初こそコールドで入団しましたけど、2年目にはすでにオネーギンを踊らせてもらえてましたからね。
―――今ではあなたは、バレエ団きってのオネーギン・ダンサーですね。 ええ、でもこの役に関しては、30歳を越えた今だからこそ分かってきたことがたくさんあります。たまに批評家や観客で、彼は傲慢で嫌味で冷徹なやつだと決めつける人がいますけど、僕の解釈ではまったくそうではない。オネーギンはただ自分の心に素直に生きただけの男。それに第3幕に関していうなら、むしろ頭でっかちな理由から、オネーギンを拒絶して、悲劇を招いているのはタチヤーナのほうです。身体的なことでいうなら、あの第3幕のパ・ド・ドゥは、なぜか疲れてぐったりしているときほど上手く踊れる傾向にあります。肩にのしかかる疲労感が、オネーギンの困難と苦悩の年輪にリアルさを与えるのかもしれません。 ―――(取材が30分程経ったところで、足を揺すり肩を動かし始めたので)あれ、もしかして、少し取材に飽きてきましたか。すみません。 いやいや、そうじゃなくて。実は僕は30分以上じっとしていられない性分なんです(笑)。これは本当に問題でね。芝居は大好きなのに、その好きな芝居を観に劇場にいっても2時間客席に座っていられない...。だから僕は祖父と同じで、もっぱら、やる側にまわるしか選択肢がないんでしょう。実は、踊りのキャリアを終えたあと、役者に挑戦してみたい考えもあるんですよ! まだ先のことなので、具体的にどうなるかは分からないですけどね。 |