ジョン・ノイマイヤー京都賞授賞式のため来日

(左より)先端技術部門受賞の國武 豊喜 博士、
基礎科学部門受賞のミシェル・マイヨール博士 、
思想・芸術部門受賞のジョン・ノイマイヤー氏

 科学や文明の発展、人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した人物の功績を讃えて贈られる国際賞、「京都賞」の第31回授賞式が11月10日に開催され、その思想・芸術部門に選ばれたハンブルク・バレエ団芸術監督/振付家のジョン・ノイマイヤーが来日、式典に出席しました。「身体の持つ表現力を最大限に引き出し、 人間心理を巧みに表現した振付によって舞踊界をリードし続けている」等の功績が紹介されたノイマイヤーは、つぎのような挨拶の辞を述べました。

京都賞晩餐会にて。
(左から)元ハンブルク・バレエ団ソリストの
大石裕香、リード・アンダーソン、
ジョン・ノイマイヤー、
(右端)タマシュ・デートリッヒ

「その叙情性と気品あふれる文化で長年にわたって私を魅了している日本という国で、このような誉れ高い賞をいただくことは、私にとって特別なことです。日本に来るたびに、1986年にハンブルク・バレエ団と一緒に初めて来日した時のことを思い出します。ある時、公演後に私は観客に話しかける機会がありました。ドイツの文化的組織であるハンブルク・バレエ団を代表して舞台の上に立ちながら、ドイツ連邦と日本の国旗の間に立っていることに気づきました。アメリカ人である人間として私は、日本とドイツという、子ども時代の2つの敵国の旗の間に立ち、振付という仕事とアーティストたちを通じて、平和と和解へ向けたメッセージを発信しているのだということに、深く感動したのです。1986年2月に、J.S.バッハの『マタイ受難曲』を広島で公演中の出来事であり、アーティストであることに大きな誇りを感じるとともに、ある種の使命を感じました」
 なお授賞式と晩餐会には、折しもその週から日本公演を控えたシュツットガルト・バレエ団の芸術監督リード・アンダーソンとバレエ・マスターのタマシュ・デートリッヒが招かれ、ノイマイヤーに祝いを述べました。
 翌日には記念講演会が開催され、ノイマイヤーも「ダンス─感情に生きたかたちを与える」と題して登壇。この講演はYou Tube京都賞公式チャンネルにて視聴することができます。

https://youtu.be/9ChqaYeGCZM(日本語ボイスオーバー)
https://youtu.be/jFgPyeun31c(英語オリジナル)

ジョン・ノイマイヤー「京都賞」受賞記念
ハンブルク・バレエ団

「リリオム〜回転木馬」

【公演日】

2016年
3月4日(金)6:30p.m.
3月5日(土)2:00p.m.
3月6日(日)2:00p.m.

会場:東京文化会館

〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉

【公演日】

2016年
3月8日(火)6:30p.m.
3月9日(水)6:30p.m.

会場:東京文化会館

「真夏の夜の夢」

【公演日】

2016年
3月11日(金)6:30p.m.
3月12日(土)2:00p.m.
3月13日(日)2:00p.m.

会場:東京文化会館

【予定される主な配役】

「リリオム」 リリオム:カースティン・ユング
  ジュリー:アリーナコジョカル
「真夏の夜の夢」 ヒッポリータ/タイターニア:エレーヌ・ブシェ(3/11、3/13)
  アリーナ・コジョカル(3/12)
  シーシアス/オベロン:エドウィン・レヴァツォフ(3/11、3/13)
  カースティン・ユング(3/12)ほか

*演奏:「リリオム」は特別録音音源+北ドイツ放送協会ビッグバンド、「真夏の夜の夢」は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【入場料[税込]】

S=¥23,000 A=¥20,000 B=¥17,000 C=¥14,000 D=¥11,000 E=¥8,000


特別協賛
公益財団法人稲盛財団
主催
公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社