第31次海外公演 報告レポート 東京バレエ団、大喝采で2017年を始動 ベルギー公演「第九」 6300席×4公演満席!

Photo:Lauren Pasche

6300席を埋め尽くした観客たち総立ちでのスタンディング・オベーションは延々と続きました。

 2017年元日、東京バレエ団はモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)との共演による「第九交響曲」公演のため、ブリュッセルへと出発しました。この公演は、2016年5月に予定されていたものですが、折からの社会情勢不安のため、延期されていました。
 今回は1月6日から8日まで計4回公演。会場のフォレスト・ナショナルは6300席と大規模ですが、全公演満席の大盛況となりました。初日には開演5分前になっても、会場外にチケットを求めるお客さんの長蛇の列ができていたほどです。
 実は47年前、このフォレスト・ナショナルの杮落としで上演されたのも「第九交響曲」。上演はBBLの前身で、当時はブリュッセルを本拠地としていた20世紀バレエ団でした。地元紙に“「第九」が帰ってきた!”と大見出しが踊ったのもうなずけます。また、今回の公演には、当時BBLのダンサーとして出演したタニア・パリさんも来場し、BBLや東京バレエ団のダンサーたちに熱い拍手を贈ってくれたそうです。