|
|
伝説的なディアギレフ・プロダクションが、およそ100年の歳月を経て蘇ります。注目は首藤康之が東京バレエ団退団後、古巣に戻って初めて新作に特別出演することです。5年前ウィリアム・ルースの演劇作品「ニジンスキー」で、若きニジンスキー役を演じて絶賛された首藤ですが、こんどは伝説的なディアギレフ・プロダクションの背景の中で、ニジンスキーが憑依したような霊的な舞台を見せてくれることでしょう。彫刻家ロダンに「古代ギリシャの美の再現」と言わしめたニジンスキーの牧神に、首藤康之が挑戦します。
また、これまで何度もベジャール版「ペトルーシュカ」を踊ってきた首藤が、フォーキン版を演じるのも大きな話題です。演劇作品への出演経験から、ペトルーシュカの悲哀が際立つ舞台になるでしょう。さらに、木村和夫が「バラの精」を演じるのも見逃せません。木村和夫のアカデミックで、詩的な踊りは、まさにこの役に打ってつけ。ウェーバーの「舞踏への招待」の音楽が、そのまま踊りで表現されていることを実感されるはずです。100年前のパリの観客になった気分になって、目の前に繰り広げられる舞台に迷い込んでみてはいかがでしょうか。 |
|
|
「ペトルーシュカ」
|
ペトルーシュカ:
首藤 康之(全公演)
バレリーナ: 小出 領子(4/9)長谷川智佳子(4/10)
ムーア人: 後藤 晴雄(4/9)平野 玲(4/10) |
「薔薇の精」
|
薔薇の精:
木村 和夫(4/9)大嶋 正樹(4/10)
少女: 吉岡 美佳(4/9)高村 順子(4/10) |
「牧神の午後」
|
牧神:
首藤 康之(全公演)
ニンフ: 井脇 幸江(全公演) |
|
|