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ロシア国立ボリショイ・バレエ団2006年日本公演
日本公演概要 「ラ・バヤデール」  「ファラオの娘」
 
 ソロル率いる若き戦士たちが虎狩りに出かける。森に入る前にソロルは、寺院の近くでバヤデールのニキヤを待つと伝えるよう、苦行僧のマギダヴェーヤに頼む。大僧正と僧たちが行列をなして厳粛に寺院を後にする。火の祭典が始まり、寺院の信奉者である苦行僧とバヤデールたちが聖なる踊りを繰り広げる。そのうちのひとりが美しいニキヤだ。
聖職と禁欲の誓いを忘れた大僧正はニキヤへの愛を告白し、彼女の足元にインド中の財宝を捧げることを約束するが、ニキヤは大僧正を拒否する。彼女は絶対に彼を愛することはない。
 他のバヤデールたちと共に、ニキヤは苦行僧に聖なる泉から水を与える。誰にも気付かれずに、マグダヴェーヤはニキヤにソロルが会いにくることを伝えた。これを聞いたニキヤは歓喜する。
 日が沈むころ、ニキヤは愛するソロルに会いに行く。マグダヴェーヤがふたりの密会場所を見張っているが、大僧正は恋人たちの会話を盗み聞きしてしまう。ソロルは駆け落ちを提案し、ニキヤもそれに同意するが、まず聖火の上で忠節を誓うことを求める。ソロルは彼女の望むとおりにする。怒り狂った大僧正は復讐を誓い、神々に助けを求める。
 翌朝、公国の長であるラジャのダクマンタは、娘のガムザッティに許婚と対面する日がやってきた、と伝える。
 ラジャは娘の将来の夫を連れてこされる。勇敢な戦士、ソロルだ。ラジャはソロルを美しい娘に紹介し、婚約を告げる。ソロルはガムザッティの美しさに息を呑むが、バヤデールであるニキヤへの誓いを思い出し、混乱に陥る。
 婚約式の時間が近づき、ニキヤも祝宴に参加するため宮殿に招かれる。
 大僧正が宮殿に到着する。大僧正にはラジャ・ドマンタに伝えなければならない秘密があるのだ。ラジャは人払いをする。大僧正の訪問が、ソロルとの婚約に関係があると察したガムザッティは、父と大僧正の会話を盗み聞く。大僧正はラジャにニキヤとソロルの愛を伝える。ラジャはソロルに腹を立てながらも、若き戦士に娘をやる心づもりは変わらない。ソロルが忠節を誓ったニキヤは死なねばならない。
 ガムザッティは奴隷娘アイヤにニキヤを連れてくるように命じる。ガムザッティは美しいニキヤを見て、危険なライバルだと悟る。ガムザッティはニキヤに自分の婚約を告げ、婚約式で踊るように命じ、故意に許婚ソロルの肖像画を見せる。
 ニキヤは、ソロルは自分しか愛しておらず、彼は永遠に自分に忠実であることを誓ったのだと抗議する。ガムザッティはニキヤにソロルを諦めるように言うが、ニキヤは彼と別れるくらいなら死を選ぶと答える。ガムザッティは虚しく宝石を与えようとするが、ニキヤは憤慨して拒否する——愛する人は世界中の何物にも代えられない。ニキヤは逆上し、ガムザッティに短刀を振り上げる。奴隷娘が止めに入るが、ガムザッティはソロルを諦めるつもりは全くないのであった。
 ラジャの宮殿の庭園。ガムザッティとソロルの婚約を祝って、豪華な祝宴が行われている。バヤデールのニキヤは舞で来客を楽しませることになっているが、悲しみを隠せず、愛するソロルから眼を離せない。
 苦行僧がニキヤにソロルからの花篭を渡す。ニキヤの踊りは溢れんばかりの幸せと歓喜に満ちている。しかし、突然毒蛇が籠から這い出し、ニキヤは噛まれてしまう。ニキヤはこれをガムザッティの復讐だと悟る。
 大僧正は自分のことを愛してくれるなら、ニキヤの命を救うことを約束するが、ニキヤはソロルへの愛に忠節を守り、ニキヤは死を選ぶ。取り乱したソロルは急いで婚礼の祝祭を去る。
 耐えがたい罪悪感に苛まれるソロルは、マグダヴェーヤに悲痛な思いを紛らわせるように命じる。聖なる舞の魔力に鎮められ、ソロルは夢の世界に落ちていく。
 暗闇の中から影が現れる。影は山脈から長い列をなして降りてくる。ソロルはその中に美しいニキヤを見つける…。
 我に返ったソロルは、寺院へ急ぐ。神々に許しを乞うが、時は既に遅く、怒れる神々は愛を裏切ったソロルを罰し、稲妻と雷鳴よって寺院は崩壊してしまうのであった。
 


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