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居酒屋ガーター亭。医師カイウスが老騎士ファルスタッフのもとに怒鳴り込んで来る。ファルスタッフの従者たちに金を盗まれたと言うのだ。ファルスタッフはとりあえず従者をかばってカイウスを追い帰すが、その後で盗み方が不器用だ、と従者たちを叱る。そして、ファルスタッフが金蔓と恋の冒険の両方を求めて狙いをつけた裕福な夫人への恋文を届けるように命じるのだが、従者たちは「名誉」を楯に断る。これを聞いたファルスタッフは激怒し、従者たちも叩き出してしまう。
フォード夫人アリーチェとページ夫人メグは、ファルスタッフから全く同じ恋文を送られたことを知る。自尊心を傷つけられたふたりは、彼をからかってやろうと決める。また、ファルスタッフに追い出された従者たちは、フォード氏に告げ口をし、フォードもまたファルスタッフへの仕返しを企てる。 |
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クイックリー夫人がファルスタッフに会いにガーター亭を訪れる。彼女はアリーチェからの伝言として、フォードが家にいない時間をファルフタッフに告げる。首尾よくいったと喜ぶファルスタッフ、そこに、フォードがフォンターナと名を偽って現れる。自分はアリーチェに恋しているが、取り合ってもらえない。そんな貞淑な彼女をファルスタッフに陥落して欲しいと頼む。ファルスタッフが、すでにアリーチェに会う手はずは整っていると言うと、フォードは妻の裏切りに怒り狂う。
フォード家にファルスタッフが訪れ、アリーチェに迫る。そこにフォードが戻って来たという知らせが入り、アリーチェは慌ててファルスタッフをついたての後ろに隠す。フォードは怒り狂って仲間たちとファルスタッフを探すが、隙をみてアリーチェはファルスタッフを洗濯籠に入れ、召使にその籠をテムズ川に投げ落とさせる。 |
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ガーター亭の外。ずぶ濡れになって怒っているファルスタッフのもとに、クイックリー夫人が訪れ、アリーチェに騒動の責任はなく、彼女は貴方を慕っていると告げ、再びアリーチェとの逢引の約束をさせる。フォードは妻からことの次第を聞きファルスタッフのこらしめに自分も加わると言う。彼はこの機会にカイウスと娘ナンネッタを結婚させようと企む。
真夜中のウィンザー公園。ファルスタッフはアリーチェと会うが、突然ナンネッタが扮した妖精が出現し、迷信深いファルスタッフは怖がり、仮装した妖精たちに小突きまわされる。そして、ファルスタッフは自分がからかわれていることに気付くのだった。女性たちの機転でフォードのたくらみも失敗し、彼はナンネッタに恋人・フェントンとの結婚を許す。 |
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