パリ・オペラ座バレエ学校

上演作品

 最近までエトワールとして活躍したジャン・ギヨーム・バールが、前校長ベッシーの委嘱を受け、パリ・オペラ座バレエ学校上級生のために創作。音楽は16歳のロッシーニがモーツァルトの影響を受けて書いた、未来への夢を感じさせる「弦楽のためのソナタ」。バランシン、ロビンズ、クランコ、マクミランなどバール自身が影響を受けた振付家たちのステップを引用する、技巧的なネオ・クラシック作品。フランス派バレエの特徴である素早い“バットゥリー”を多用し、またソリストたちの役柄がパリ・オペラ座のヒエラルキーを模すなど、オペラ座的な特徴が随所に散りばめられている。


「ペシェ・ド・ジュネス」ハイライト映像

 現役エトワールのジョゼ・マルティネスが、パリ・オペラ座バレエ学校の低学年生徒のために創作。題名は、イタリア古典喜劇に登場する道化の名。プラテルが校長就任直後に委嘱した作品で、彼女は自分の生徒たちを“スカラムーシュ世代”と呼び表している。ピアノ演奏によるミヨーの組曲にのせた、プロローグとエピローグ付の3幕仕立て。第1幕にはスカラムーシュをはじめ愛らしいキャラクターが次々登場、台詞を交えてコミカルな寸劇を披露する。第2幕はバレエ・ブランを模した幻想的なシーンが展開し、第3幕は楽しいお祭り騒ぎが繰り広げられる。アニエス・ルテステュによる洗練された衣裳も見どころ。


「スカラムーシュ」ハイライト映像

 現代随一の巨匠振付家ジョン・ノイマイヤーが、バレエ学校生徒たちのために創作。パリ・オペラ座バレエ学校の他に、ナショナル・バレエ・スクール・オブ・カナダ、ハンブルク・バレエ学校、サンフランシスコ・バレエ学校の4校で上演されている。19世紀アメリカの作曲家、スティーヴン・フォースターの「金髪のジェニー」「夢見る人」「ああ、赤いばらよ命永らえよ」など有名で親しみやすい歌曲にのせて、青春のさまざまな情景が溌剌と、または叙情的に繰り広げられてゆく。「“ヨンダーリング”とは“移行”の意味で、子供時代のノスタルジーから大人の時代へと移っていく過渡期を表すのかもしれません」(プラテル)


「ヨンダーリング」ハイライト映像


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