ロシア・バレエの殿堂マリインスキー・バレエのトップ・プリマとして君臨するディアナ・ヴィシニョーワ。美しい容姿と強靭なテクニック、華やかなオーラをもってスター街道を歩んできた彼女が、いま、アーティストとして美しい進化を遂げています。
 日本では古典を踊ることが多かったものの、ヴィシニョーワは早くからその枠を超えることを望み、様々なレパートリーに挑戦して自らを高めてきました。「現代作品を踊るうちに、見た目の美しさを超えた大きな世界に到達できた」そう語る彼女の衝撃的なまでに新しい姿を披露するのが、この〈華麗なるヴィシニョーワの世界〉です。
 ヴィシニョーワが近年もっとも熱心に取り組んだのが、巨匠振付家ジョン・ノイマイヤーとのコラボレーション─彼女のために創作されAプロで上演される新作「ダイアローグ」です。ハンブルクの気鋭ティアゴ・ボアディンと共に演じるその舞台は、さまざまな様相で現れる男女の対話を、魂を震わせるような感動をもって描き、世界各地で絶賛を浴びました。Bプロで演じるのはアルベルト・アロンソ振付の「カルメン」。男性を狂わせながらも自由を希求する奔放なヒロイン像は、ローザンヌ国際コンクールにおける17歳のヴィシニョーワの衝撃的な登場を思い出させ興味が尽きません。また人気ドラマティック・バレエ「椿姫」と「オネーギン」、2つのパ・ド・ドゥも、現在の彼女からはほとばしる表現が期待されます。
 ヴィシニョーワのもう一人の強力なパートナーとして、アメリカン・バレエ・シアターのマルセロ・ゴメスが参加。ハンブルク・バレエからはボアディンの他にブシェ。パリ・オペラ座バレエ団のエイマン。マリインスキー・バレエのコルプ。東京バレエ団の上野水香。個性的な実力派たちが見応えある演目を披露する真夏のバレエ・ガラにご期待ください!

to English Site

NBSについて | プライバシー・ポリシー | お問い合わせ