ストーリー プロローグ―国王の庭園

 フロレスタン14世夫婦の切なる願いが叶い、かわいらしい姫君が誕生した。姫君は黎明を意味するオーロラと名付けられ、お城では盛大な祝宴が行われている。そこへ、生まれたばかりのオーロラ姫に幸せな人生にふさわしい祝福を授けようと、6人の妖精がやってきた。しかし、最後に宮廷儀典長のカタラビュットが招待するのを忘れてしまった悪の精カラボスが遅れて登場すると、オーロラ姫が若くしてこの世を去るように呪いをかけてしまう。リラの精も、この呪いを100年の眠りにつくだけで済むように変えることしかできなかった。

第1幕

 成長したオーロラ姫の誕生日を祝う宴の最中。オーロラ姫の求婚者である4人の王子もフロレスタン国王夫妻に招待されていたが、姫は彼らのことを退けてしまう。オーロラ姫がひとりぼっちで庭にいると、カラボスがやってくる。この悪の精が彼女に近づき、今まで見たこともないほど魅力的で綺麗なバラの花を差し出すと、オーロラ姫の指にトゲが刺さり、オーロラ姫は途端にカラボスの手の中に倒れ込んでしまう。しかし、リラの精は約束通り、死の呪いを眠りに変えた、そして城全体が通り抜けることのできないほど生い茂ったいばらの生け垣に守られて、100年の眠りについたのだった。

第2幕

 オーロラ姫とお城全体が眠りについてから100年の歳月が過ぎていった。リラの精は、オーロラ姫を呪いから解き放つことができる若い王子を探しに出かける。魔法の森にやってくると、妖精たちがデジレ王子に楽しそうに悪戯をしていた。リラの精が王子にオーロラ姫の幻影を見せると、デジレ王子はたちどころに恋におちてしまう。王子はリラの精の後についていばらの生け垣を通り抜け、眠っているオーロラ姫のもとにたどり着く。そして、王子が姫に口づけをすると、呪いが解け、オーロラ姫は100年の眠りからふたたび目を覚ました。

第3幕

 オーロラ姫とデジレ王子が結婚することになり、国王は二人のために盛大な舞踏会を開いた。喜びにあふれるディヴェルティスマンの中で、2人は結婚の誓いを行う。宝石の精やおとぎ話の登場人物たちが踊り、華やかなフィナーレを迎える。

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