貧しい竹取の翁は、ある日、光り輝く竹の割れ目に小さな姫を見つけて家に連れて帰る。瞬く間に成長したかぐや姫は村の童たちとのびのび遊んで過ごし、やがて道児と恋に落ちる。しかし欲にかられた翁によって、彼女は道児との仲を引き裂かれ宮廷へと連れていかれる。

2021年初演第1幕の舞台より
Photo: Shoko Matsuhashi

帝が統べる宮廷には華やかな姿と裏腹に孤独を抱える影姫がいた。かぐや姫が到着すると、そのあまりの美しさに宮廷の男たちは眩暈を起こし、影姫は不快に思うが、やがて二人の姫の魂は光と影のように同調しはじめる。宮廷の頂点にありながら孤独の身である帝もまたかぐや姫に惹かれていた。彼女の存在が月の引力のように人々に影響を与えて緊張を生み出す。そんなときかぐや姫は月明かりの下に道児の姿を見つけ、彼とともに逃亡を図るが、その企ては失敗する。

2023年4月初演第2幕の舞台より
photos: Shoko Matsuhashi

冬を迎え、宮廷に残されたかぐや姫は、自分と似た姿をした精霊たちの夢をみる。ここにいるとさらなる欲望の渦に巻き込まれることを感じた彼女は......。

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(月-金 10:00~16:00 土日祝・休)

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