伝統のレパートリーから最新作までロイヤルの輝けるスターたちが大活躍!

 英国ロイヤル・バレエ団の伝統的な演目から最新作までを網羅しつつ、一度の公演で多彩なスターたちをご覧いただけるのがこの〈ロイヤル・セレブレーション〉です。
 まずクリストファー・ウィールドンがかつてコレーラ、スティーフェル、ツィスカリーゼ、コボーという4大スターのために創作した「FOR FOUR」。シューベルトの「死と乙女」にのせて4人が静かに火花を散らす踊り比べは圧巻です。これに対して新進振付家ヴァレンティノ・ズケッティの「プリマ」は、4人の女性ダンサーのための作品。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲にのせて、カラフルな衣裳を身に着けた生きのいいソリストたちのキュートで軽快なダンスが楽しめます。
 フレデリック・アシュトンの「田園の出来事」は、ツルゲーネフの戯曲をショパンのピアノ変奏曲にのせて描く、 詩情漂う一幕の物語バレエ。上流階級の一家の別荘でのひと夏に、息子の家庭教師としてやってきた青年をきっかけに家族の間にさざ波がたち、やがてほろ苦い結末を迎えます。人間の抑制された態度の裏に潜む情熱や心の機微を演技派ダンサーたちが余すところなく表現します。
 最後は、宝石をテーマにしたジョージ・バランシンの3部作「ジュエルズ」より”ダイヤモンド“のパートの全編。 チャイコフスキーの音楽にのせた本作は、「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」など煌めく古典を生みだしたロシアバレエへのオマージュでもあり、実力派の主役を筆頭に群舞を含めたパフォーマンスで華麗に締めくくります。セレブレーションの名に相応しい豪華なステージにご期待ください!


「FOR FOUR」
Photo: Andrej Uspenski / ROH
「プリマ」(新作)
Photo: Andrej Uspenski / ROH
「田園の出来事」
Photo: Helen Maybanks
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド” [全編]
Photo: Tristram Kenton/Andrej Uspenski / ROH

NBSチケットセンター 
(月-金 10:00~16:00 土日祝・休)

03-3791-8888

英国ロイヤル・オペラ 2024年日本公演  「リゴレット」
  • 2024/06 会場:神奈川県民ホール、NHKホール