NBS News Web Magazine
毎月第1水曜日と第3水曜日更新
NBS日本舞台芸術振興会

2020/07/15(水)Vol.402

〈バレエの祭典〉シーズン・ラインナップ(1)
2020/07/15(水)
2020年07月15日号
TOPニュース
バレエ

〈バレエの祭典〉シーズン・ラインナップ(1)

コロナで奪われた舞台が恋しい。
素晴らしい舞台芸術は生きる糧であり希望となる!

第31回〈バレエの祭典〉のラインナップは、まさにプレミアムなシーズンと呼ぶにふさわしい豪華版だ。ここでは3回にわたってその内容と魅力を探る。
第1回では、ラインナップの概要に触れつつ最大の目玉〈世界バレエフェスティバル〉の見どころをご紹介したい。

今期のスタートは2021年3月中旬のハンブルク・バレエ団公演で、ジョン・ノイマイヤー振付の『アンナ・カレーニナ』と『バーンスタイン・ダンス』を上演する。前者は文豪トルストイの同名小説を基にした2017年初演作品。後者はバーンスタインの音楽とその精神へオマージュを捧げた人気作品である。巨匠一流の奥深い世界を味わい尽くしたい。

2021年4月下旬~5月上旬には、ベジャール×ベートーヴェン『第九』が登場。モーリス・ベジャール・バレエ団と東京バレエ団のダンサー、オーケストラ、ソロ歌手、合唱団を合わせ総勢約350名が共演し、人間賛歌を破格のスケールで謳い上げる。

2021年6月下旬~7月上旬には、名監督タマラ・ロホ率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエが来日する。ルドルフ・ヌレエフ振付『ロミオとジュリエット』は伝説の巨星による情熱的な物語バレエ。アクラム・カーン振付『ジゼル』は奇才が古典名作を大胆に翻案し衝撃をもたらした快作待望の日本初演となる。

2022年3月上旬のシュツットガルト・バレエ団来演にも注目したい。悪役カラボスを男性が演じるなど華麗な見せ場が続くマリシア・ハイデ振付『眠れる森の美女』、2019年に新制作したケネス・マクミラン振付『うたかたの恋』というドラマティックな名編を堪能できる。

〈世界バレエフェスティバル〉は3年に一度!

そして2021年8月の第16回〈世界バレエフェスティバル〉は今期最大の呼び物だ。3年に一度夏の東京で行われるこの催しは「バレエの五輪」という異名をとるくらい特別な価値があり、世に数多あるバレエ・ガラコンサートとは一線を画する。
初回の1976年にフォンテイン、プリセツカヤ、アロンソという歴史的名花が一堂に会して以来、毎回世界のトップスターが集い妍を競う。出場者の所属先や出身国は多様で、世界のバレエの広がりを実感できるし、ここでブレイクを果たした人も少なくない。
スターたちによる珠玉の名演をこれでもかとばかりに浴びることによって、バレエ美に対する視座が高まり、感受性も研ぎ澄まされる。〈世界バレエフェスティバル〉でしか味わえない特別な鑑賞体験だ。
今回の出演者・演目はまだ未定だが、世界最高峰の踊り手たちによる極上の名演が繰り広げられるのは確実。序曲としておなじみのマイアベーヤ「戴冠式行進曲」が響き始め、肌が粟立ち、興奮のるつぼに巻き込まれる瞬間を心待ちにしたい。

このたび新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界中のバレエ団が活動の場を奪われた。ダンサーたちが生で立ち上げる躍動感やエネルギーが恋しい。素晴らしい舞台芸術を享受することは、生きる糧であり希望でもある。一際心に残る〈バレエの祭典〉となるだろう。

高橋森彦(舞踊評論家)

世界バレエフェスティバル カーテンコール集
第31回〈バレエの祭典〉プレミアム・シーズン

世界最高峰のバレエ団、アーティストによるプレミアムな公演チケットを、発売前に確保してお届けする、バレエ好きのためのシリーズ会員券。

お申込み受付中!

シーズンラインナップ

1ハンブルク・バレエ団(2演目)

公演:2021年3月中旬
ジョン・ノイマイヤー振付「アンナ・カレーニナ」
ジョン・ノイマイヤー振付「バーンスタイン・ダンス」

2ベジャール×ベートーヴェン「第九」

公演:2021年4月下旬〜5月初旬
モーリス・ベジャール振付「第九」

3イングリッシュ・ナショナル・バレエ(2演目)

公演:2021年6月下旬〜7月初旬
ルドルフ・ヌレエフ振付「ロミオとジュリエット」
アクラム・カーン振付「ジゼル」

4第16回世界バレエフェスティバル(2演目)

公演:2021年8月
Aプロ/Bプロ

5シュツットガルト・バレエ団(2演目)

公演:2022年3月上旬
マリシア・ハイデ振付「眠れる森の美女」
ケネス・マクミラン振付「うたかたの恋」