モンテカルロ・バレエ団プリンシパルであり、それ以外にもさまざまな活動を続ける小池ミモザさんが、9月下旬「ヨーロッパ文化遺産の日」にジャンルをこえたアーティストたちとのフォトセッションに挑戦。大胆で独創的な写真を披露しました。
ヨーロッパでは毎年9月の第3土曜日、日曜日が「ヨーロッパ文化遺産の日」と認定されており、モナコでは年ごとにテーマが設けられてさまざまな企画が展開されます。今年のテーマは"女性と遺産"ということで、女性アーティストを中心にしたコラボレーションが行われ、小池ミモザさんの活動もその一環で行われたもの。モナコを象徴する文化遺産の一つ、カジノ庭園を舞台に、小池さんをはじめダンサーたちがユニークな衣裳を身にまとい、自然と一体になったような芸術的な写真の数々を撮影しました。
Photo: Patrick Massabo
Costume: Jean - Michel Laine(BMC)
avec l'aimable autorisation de la SBM
写真提供:小池ミモザ
また、この写真でダンサーたちがとっているポーズは、小池ミモザさんの振付けた新作『TSUNAGU』のポーズの引用を含んでいるとのこと。
『TSUNAGU』は、去る7月、シーズンの締めくくりとして開催されたジャン=クリストフ・マイヨー(振付家/モンテカルロ・バレエ団芸術監督)の60歳を祝福するガラ公演において、マイヨ―の作品とあわせて発表され現地のメディアから高評を博しました。小池さんは「こんな時代だからこそ、劇場にきてくださったお客さまが笑顔になれるような作品を創りたい。ただ単純に楽しいだけではなく、環境問題など、ここ数年自分が関心をもっているテーマについても盛り込みました」と振付のコンセプトについて語っています。
モンテカルロ・バレエ団公式チャンネルでは『TSUNAGU』のリハーサル映像を公開中
なお、小池ミモザさんはバレエ団の活動と並行し、モナコの芸術研究機関ロゴスコープ(Le Logoscope)でヴァイスプレジデントを務めています。そのロゴスコープでは10月30日まで、「女性アーティストとフィランソロピー」と題し、小池さんを含む女性アーティストたちのポートレートなどを集めた展覧会を開催しています。