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Photos:  Stuttgart Ballet

2022/01/19(水)Vol.438

フリーデマン・フォーゲルとエリサ・バデネスからメッセージ到着!
〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉
2022/01/19(水)
2022年01月19日号
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バレエ

Photos: Stuttgart Ballet

フリーデマン・フォーゲルとエリサ・バデネスからメッセージ到着!
〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉

既報の通り、予定されていた日本公演がやむなく中止となったシュツットガルト・バレエ団が、バレエ団公演に代えて急きょ精鋭ダンサーのみを送り込んでくることが決まった3月の〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉。
いったん来日中止が決まったときのメンバーたちの落胆ぶりは、それは激しかったというだけに、今回のガラ公演にかける意気込みは並々ならぬものがあるようです。それを表すように、さっそくバレエ団の顔であるプリンシパルのフリーデマン・フォーゲルとエリサ・バデネスの特別なメッセージ動画がシュツットガルトから到着。このコーナーでいち早くご紹介します!

フリーデマン・フォーゲルから日本のみなさんへのメッセージ
エリサ・バデネスから日本のみなさんへのメッセージ

動画の中で彼らがリハーサルをしているのは、ケネス・マクミラン振付の「うたかたの恋」。2019年芸術監督タマシュ・デートリッヒ体制下となった直後にレパートリー入りした本作は、20世紀初頭のオーストリアの皇太子ルドルフが退廃した宮廷のしがらみや人間関係、病気や妄想に苛まれながら愛人マリー・ヴェッツェラとともに破滅していく様を描くバレエ・ファンおなじみのドラマティック・バレエの大作で、貴公子フォーゲルがダーク・ヒーローを熱演して話題となりました。今回のガラではその第2幕から、ルドルフとマリーの初めての逢瀬を描く濃密なパ・ド・ドゥが踊られます。3日間にわたる本公演のプログラムは日替わりですが、この「うたかたの恋」は各日踊られるハイライト演目の一つです。

「うたかたの恋」
Photo: Stuttgart Ballet

同様に毎日踊られるハイライトといえば、モーリス・ベジャールの「ボレロ」。音楽の構造をシンプルに視覚化しながらも、神秘的な儀式性と高揚感で観る者を勇気づけるこの作品は、パンデミックが始まって以降、日本では東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団が上演して好評を得ましたが、ドイツでも昨年と一昨年にフォーゲルとシュツットガルト・バレエ団によって踊られ喝采を浴びました。フォーゲルはそれ以前から「ボレロ」のメロディ役を踊っていましたが、鍛え上げた美しい肉体を赤いテーブル上で惜しみなく爆発させ磨きがかかったと、メディアからも高い評価を得ています。本公演の経緯を鑑みて今回ベジャール財団から特別な上演許可が降りたこの舞台は、二度とない貴重な機会となるはずです。

「ボレロ」
Photo: Stuttgart Ballet

フォーゲルはこの2作のほかにも「オネーギン」のパ・ド・ドゥやロックダウン下のアーティストの葛藤を描く自らの創作「ノット・イン・マイ・ハンズ」(レンペルツと共作)を、抜群の強いテクニックと演技力を備えたバデネスは「オネーギン」「椿姫」のパ・ド・ドゥからアクロバティックで華麗な「春の水」まで、それぞれが日替わりで踊るという縦横無尽の活躍ぶり。日本の観客のために力を尽くしたいという彼らの熱い意気込みを、客席でぜひ受け止めてください。

※表記の演目は1月14日現在の予定です。

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シュツットガルト・バレエ団
〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉

公演日

2022年
3月19日(土)18:00
3月20日(日)15:00
3月21日(月・祝)15:00

会場:東京文化会館(上野)

予定される出演者

【プリンシパル】
ロシオ・アレマン
エリサ・バデネス
アグネス・スー
デヴィッド・ムーア
マルティ・フェルナンデス・パイシャ
フリーデマン・フォーゲル

【ドゥミ・ソリスト】
マッケンジー・ブラウン
ヘンリック・エリクソン
ガブリエル・フィゲレド
クリーメンス・フルーリッヒ
アレッサンドロ・ジャクイント
マッテオ・ミッチーニ

共演:東京バレエ団(「ボレロ」)

入場料[税込]

S=¥17,000 A=¥15,000 B=¥13,000
C=¥10,000 D=¥8,000 E=¥6,000
U25シート=¥3,000

*ペア割引あり[S,A,B席]
*親子割引あり[S,A,B席]