2017年にスタートした〈上野の森バレエホリデイ〉は、ゴールデンウィークの上野の風物詩として多くの方に愛されるイベントとなりました。今年は4月26日~29日の4日間にわたって開催されます。子どもも大人も楽しめるバレエにまつわる多彩さが魅力ですが、今回はそのなかでも大注目必至となるのが上野水香× 町田樹×高岸直樹によって世界初演される《Pas de Trois―バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》の上演でしょう。町田樹(フィギュアスケート元日本代表/國學院大學人間開発学部助教)と東京バレエ団の上野水香のクロストークが実現したのはコロナ禍の2020年〈上野の森バレエホリデイ〉でした。異なる分野で世界的な活躍を果たす二人に、今回は元東京バレエ団プリンシパルの高岸直樹が加わり、これまでに類のない舞台に3人で挑戦することとなります。いったいどんな公演になるのか、どんな作品なのか?!
《Pas de Trois―バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》のテーマは「敬愛と献呈」。作曲家や演奏家への敬愛、それに捧げる舞踊です。町田樹と高岸直樹が交互に振り付け、舞踊家どうしの敬愛と献呈をあらわします。会場スクリーンでは、フィギュアスケート作品の貴重な映像も上映し、フィギュアとバレエの〈舞踊組曲〉という、これまで例の無かった試みにも挑みます。
作品は第1部「生きる喜び」、第2部「フレデリク」、第3部「献呈」の3部構成。流れ、はじけ、開放される春に相応しい舞踊を、とする第1部は上野、町田、高岸の3人による共演からスタート。2曲目の上野のソロの後、3曲目は高岸と町田の共演! 第2部では高岸振付を町田が、町田振付を高岸が踊ります。そして第3部、シューマンの《献呈》を用いた町田振付を上野が踊りフィナーレを飾ります。
いずれも、ここでしか実現しないスペシャル・パフォーマンス! どうぞお楽しみに。
監修・構成:Atelier t.e.r.m
振付:高岸直樹、町田樹
演出:高岸直樹、上野水香、町田樹
音楽:フレデリク・ショパン、クロード・ドビュッシー、フランツ・シューベルト、ロベルト・シューマン(フランツ・リスト編曲)より
1 《エオリアンハープ》
音楽:フレデリク・ショパン/振付:高岸直樹
上野水香・町田樹・高岸直樹
2 《楽興の時》
音楽:シューベルト=ゴドフスキー編曲/振付:町田樹
上野水香
3 《プレリュード》
音楽:クロード・ビュッシー/振付:高岸直樹
高岸直樹・町田樹
4 《別れの曲》【フィギュアスケート映像上映】
音楽:フレデリク・ショパン/振付:町田樹
町田樹
5 《ノクターン》(Op.posth.72/1)
音楽:フレデリク・ショパン/振付:高岸直樹
町田樹
6 《ノクターン》(Op.9-2)
音楽:フレデリク・ショパン/振付:町田樹
高岸直樹
7 《継ぐ者》【フィギュアスケート映像上映】
音楽:フランツ・シューベルト/振付:町田樹
町田樹
8 《献呈》
音楽:シューマン=リスト編曲/振付:町田樹
上野水香
※上記の音楽、振付、出演は2024年2月5日現在の予定です。世界初演作のため、創作の過程で変更が生じることもございます。最終的な出演者、プログラムは公演当日の発表となります。なお、上演内容変更に伴うキャンセル・払戻し等をお受けすることはできません。予めご了承のうえチケットをご購入ください。
2024年4月27日(土)
1回目 13:45~14:55
2回目 18:30~19:40
(上演時間:約70分休憩なし)
会場:東京文化会館 小ホール(上野)
※本作は録音音源での上演となります。
プラチナ・シート(最前列)=¥12,000
S=¥6,000