昨年の〈上野の森バレエホリデイ〉で世界初演され、全公演完売となった大人気企画『Pas de Trois』が新曲3曲を加え、パワーアップして上野の森にかえってきます。この企画は上野水香、高岸直樹という日本が世界に誇るトップダンサーに、フィギュアスケート選手から大学教員という異色のキャリアを成功させた町田樹を加えた3名によるステージ。町田樹がバレエの舞台に初挑戦ということで昨年大きな話題を呼びました。
その3名による今月のリハーサルの様子を速報でお伝えします。
取材当日、朝早くから東京バレエ団のスタジオに集まった3名は高岸直樹の指導によるクラスレッスンを行い、そのあとにまずは3名で踊る作品の振付のおさらいとタイミングの確認、新曲である町田、高岸のソロ、そして上野と高岸によるパ・ド・ドゥの稽古が行われました。「ここはもっと手を出すタイミングを早くして」「水香はこうした方がキレイに見える」「町田くんがもう少し前に出た方が全体のバランスが良くない?」と、皆がそれぞれ意見を出しながら作品をアップデートしていきます。
今回は3曲の新曲が加わりますが、中でも「いつかはこの曲でで踊れたら......と構想をあたためていた」と語る町田樹が選んだのはショパンの名曲《バラード 1番》。約10分にもおよぶソロの作品に初挑戦します。バレエ作品でも10分のソロというのはほとんどなく、リハーサルをみた上野水香は「町田さんが"今回選んだ録音の演奏は、まるで一人の男が語りかけているように感じる"と言っていた意味がよくわかりました。音楽と振付が完璧にシンクロしていて、町田さんの表現力に圧倒されます」と語りながら涙をこぼし、「今のリハーサルを観ただけでも泣けてきてしまって...」と感極まった様子で言葉を重ねました。一方の町田は「水香さんはつい昨日まで本番の舞台で踊っていたのに、すぐに切り替えて、しかもソロの踊りがいつでも本番の舞台にかけられるレベル、さすがプロフェッショナルです」と感嘆の声を上げずにいられない様子です。
一方の高岸はクラスレッスンの指導、振付、演出、そして出演と本公演で大車輪の活躍をみせています。「私が振付ける《ノクターン 17番》も結構長い作品なので、どのような構成にしようか探りながらすすめています」と音符の1音1音を丁寧にすくうように、上野と細かく動きをつむいでいきます。長年ともに東京バレエ団で歩み、アーティストとして成熟期をむかえている2人ならではの魅力が、リハーサルの段階からあふれています。
「良い舞台にしたい!」という3名の純真な舞踊にかかげる愛と熱気にあふれた3時間の稽古もあっという間に終了。このあとどのように作品に磨きがかかっていくのか、本番への期待がふくらみます。
監修・構成:Atelier t.e.r.m
振付:高岸 直樹、町田 樹
演出・実演:高岸 直樹、上野 水香、町田 樹
映像:加藤 清之
音楽:フレデリク・ショパン、クロード・ドビュッシー、フランツ・シューベルト、ロベルト・シューマン(フランツ・リスト編曲)、エドヴァルド・グリーグより
2025年4月26日(土) 16:00~17:10
2025年4月27日(日)
マチネ 11:00~12:10
ソワレ 17:20~18:30
(上演時間:約70分休憩なし)
会場:東京文化会館 小ホール(上野)
※本作は録音音源での上演となります。
※未就学児入場不可
プラチナ・シート=¥15,000
S=¥8,000
公演の詳細はコチラ
【主催・特別協力・後援・協力】
主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会
特別協力:株式会社新書館
衣裳提供:チャコット株式会社
映像提供:新書館、プリンスアイスワールド
後援:一般社団法人日本バレエ団連盟
協力:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館
宣伝衣裳協力:ISAIA、Sportmax