世界のバレエシーンで活躍する至高のダンサーたちが集い、至芸を競い合う究極のガラ公演、〈Zenith of Ballet ―至高の舞―〉の開幕目前! イギリスの名門、英国ロイヤル・バレエ団で2016年よりプリンシパルを務める高田茜へのインタビューをお届けします。
高田茜が披露するのは、クリストファー・ウィールドン振付の『冬物語』よりと、ウェイン・マクレガー振付の『Borderlands』よりの2作。前者では、2025年夏の〈バレエ・スプリーム〉での活躍も記憶に新しい同団プリンシパルのウィリアム・ブレイスウェルと、そして後者では、やはり同団の元プリンシパルで現在はコーチを務めるエドワード・ワトソンとパートナーを組む。2021年に引退するまで、長年にわたって英国ロイヤル・バレエ団で独自の存在感を発揮した名ダンサー、ワトソンと共に日本で踊る現在の心境を聞いた。
――エドワード・ワトソンさんと踊ることには、どんな思いがありますか?
高田:エドと踊るのは本当に久しぶり。素晴らしいダンサーでありアーティストなので、また一緒に踊ることができて光栄ですし、それを日本の皆さまに観ていただけるのがとても嬉しいです。
――高田さんにとって、ワトソンさんはどんな存在なのでしょう。
高田:本当にプロフェッショナルな方なので、現役時代は少し怖い存在だったのですが(笑)、コーチになってからは柔らかくなられて。昨シーズンに『ロミオとジュリエット』を踊った際、ロミオ役のジョセフ・シセンズがロールデビューだったので、エドがリハーサルを見てくださったんですね。すごく分かりやすくて納得できる言葉をたくさんいただくことができましたし、現役時代にはこういうふうに感じながら踊っていたんだ、ということも改めて感じられて、とても良い時間になりました。
――ワトソンさんは、『ロミオとジュリエット』の振付家ケネス・マクミランとも、そして今回高田さんと踊る『Borderlands』の振付家ウェイン・マクレガーとも特別なつながりがあるダンサー。引退公演となった『ダンテ・プロジェクト』の振付もマクレガーでした。
高田:そうですね。エドはウェインにとって、男性にもこの言葉を使っていいのか分からないけれど、なくてはならない"ミューズ(女神)"のような存在だったと思います。それだけ唯一無二の表現を持ったダンサーと、ウェインの作品でまたご一緒できるのは、もったいないほど貴重な経験。ありがたいですし、本当に楽しみです。
――高田さんとワトソンさんは、やはりマクレガー振付の『ウルフ・ワークス』でも共演されていますが、その時の印象は?
高田:やはり少し怖かったですね(笑)。エドと初めて一緒に踊ったのは2013年の『レイヴン・ガール』で、彼はその時すでにプリンシパルとして長く活躍していましたが、私はプリンシパルと踊る機会を少しずついただくようになったばかり。とてもドキドキしたことを覚えていて、その時の印象があったから、『ウルフ・ワークス』でも怖く感じたのだと思います。今は本当に、そんなことないのですが(笑)。
――それだけ特別な存在だったということですね。
高田:"自分なりの表現"というものをしっかり持ったダンサーなので、一緒に踊る時には、自分がその表現にどれだけついていけるか、どんなふうにコラボレーションできるか、という恐怖があるんです。そういう意味では今回もちょっと怖いですが、それ以上にやはり楽しみです。
――ワトソンさんとの久々の共演、こちらも楽しみにしています。最後に、日本のお客様にメッセージをお願いできますか?
高田:日本での舞台は、私にとってやはり特別なもの。ガラ公演などに出る機会が多くないのも、1回1回心を込めて踊りたいと思っているからこそなんです。今回も、皆さまの前で心を込めて踊りたいと思っていますので、ぜひ劇場にいらっしゃってください。
取材・文:町田麻子(フリーライター)
2026年
1月30日(金) 19:00
1月31日(土) 18:30
2月1日(日) 14:00
会場:Bunkamuraオーチャードホール
S=¥20,000 A=¥17,000 B=¥14,000
C=¥10,000 D=¥7,000
U25シート=¥4,000
*ペア割引[S,A席]あり
*親子割引[S,A席]あり
[予定される出演者]
ウィリアム・ブレイスウェル(英国ロイヤル・バレエ団)
ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ団)
永久メイ(マリインスキー・バレエ)
マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団)
ジル・ロマン
高田 茜(英国ロイヤル・バレエ団)
ディアナ・ヴィシニョーワ(マリインスキー・バレエ)
エドワード・ワトソン
チョン・ミンチョル(マリインスキー・バレエ)
※表記は2025/12/8現在の予定です
*プログラムについてはこちらをご覧ください。