リッカルド・ムーティ指揮 オペラ『ドン・ジョヴァンニ』の初日は4月26日ですが、4月初旬からすでに舞台の仕込みやリハーサルは開始しました。大掛かりな装置の準備は一旦、川崎市のテアトロ・ジーリオ・ショウワで行われ、4月半ばからは公演会場となる東京文化会館での開幕準備に入ります。ここでは、始まったばかりの舞台の仕込みの様子をご紹介します。
舞台装置はすべてイタリアのトリノとパレルモから日本へ。2カ月以上をかけて到着しました。4月9日に搬入されたのはテアトロ・ジーリオ・ショウワ。公演会場となる東京文化会館では、連日公演が行われていて長期の使用ができないため、まずはここで一度舞台装置を組み上げます。
舞台装置の搬入は歌劇場の引っ越しオペラの際にも大変な時間と労力がかかるのですが、今回は1演目であり、少しは軽量化する?という予想はまったく通用しません。
今回の舞台装置は土台の一部を除いてすべて木製の部材を組み上げます。現代ではこうした木製による舞台装置は珍しいといえます。
まずは搬入されたものの中から、それぞれの部材を探しだすところにかなりの時間がかかりました。もちろん、設計図もあり、部材にはパーツの印や番号はつけられていますが、搬入の際にはその順番通りに置いていくというわけにはいかないため、まずは探す、組み立てる、次を探す、組み立てるを繰り返さなければなりません。
この舞台では中央に丸い盆状の部分を回転させる必要があり、組み上げたものがきちんと回転するかの試運転も必要となります。
搬入から試運転ができるようになるまで、まる2日がかかりました。
無事に回転が確認されてからも、まだまだ上にのせる部材を探して組み立てる作業は続きます。巨大なジグソーパズル、それも3次元!といったところでしょうか。
一つひとつの部材は、小さなものから、男性スタッフ5、6人掛かりでなければ持ち上がらないほどの大きなものまで。舞台裏のスタッフたちは、こうした作業に慣れているとはいえ、今回は部材を探すことや、その重さなどにヘトヘトになる場面もあったとか。
舞台装置が組み上がったら、4月16日までここで舞台稽古を行い、その後は東京文化会館へと場を移します。いま組んである舞台装置をバラし、再び組み直すことになるわけですが、舞台監督の立川好治さんは、「一度やっているから、次は最初ほど大変にはならないよ」。さすがプロですね!
2026年
4月26日(日) 14:00 東京文化会館
4月29日(水・祝) 14:00 東京文化会館
5月1日(金) 14:00 東京文化会館
指揮:リッカルド・ムーティ
演出:キアラ・ムーティ
[予定される主な出演者]
ドン・ジョヴァンニ:ルカ・ミケレッティ
ドンナ・アンナ:マリア・グラツィア・スキアーヴォ
ドンナ・エルヴィーラ:マリアンジェラ・シチリア
ドン・オッターヴィオ:ジョヴァンニ・サラ
レポレッロ:アレッサンドロ・ルオンゴ
ツェルリーナ:フランチェスカ・ディ・サウロ
マゼット:レオン・コーシャヴィッチ
騎士長:ヴィットリオ・デ・カンポ
管弦楽:東京春祭オーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
S=¥59,000 A=¥46,000 B=¥36,000
C=¥28,000 D=¥21,000 E=¥15,000
サポーターシート=¥109,000(寄付金付きのS席)
U39シート=¥13,000 U29シート=¥10,000
主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会 / 東京・春・音楽祭実行委員会 / 日本経済新聞社