前回は、2027年2月の日本公演にちなみ、ダンス・プロジェクトWINNのヴェネツィアでの初公演の様子をご紹介しました。今回は、この公演における重要な要素の一つに衣裳をBOSSが手がけていることに焦点をあててご紹介します。
バレエ、あるいはダンスの衣裳をファッションブランド・デザイナーが手がけることは古くから現代まで行われてきました。ファッションの国フランスのパリ・オペラ座のオープニングガラでは、長年シャネルが衣裳デザインに関わっています。これは、1924年のバレエ・リュス作品『青列車』でココ・シャネルが画期的な衣裳を手がけたということから続く伝統の一つでもあるでしょう。バレエやダンスにおける衣裳は、ダンサーの身体性や美しさを引き出すクリエイティブな「共創」といえます。
今回のWINNと衣裳を手がけたBOSSは、まさにこの「共創」であることがうかがわれます。
BOSSは、ドイツを代表するラグジュアリーブランドHUGO BOSSの中核を担うメインブランドです。メジャーリーガーの大谷翔平さんがブランドアンバサダーを務めていることも知られていますが、BOSSは、近年コンテンポラリー・ダンスの世界からも強いインスピレーションを受けており、衣服に「混沌と秩序」の融合を表現するプロジェクトを積極的にすすめています。
WINNとのコラボレーションにおけるプロジェクトは「動きの中の職人技」。単なる舞台衣裳の提供に留まらず、「クラフトマンシップ(服の仕立て)と「モーション(身体の動き)の融合」が目指されました。
「Craftsmanship in Motion / BOSS and WINN Dance」と題されたプロモーション映像でBOSSの職人や、振付家ノイマイヤーによって語られているのは、衣裳を通じて物語を構築・表現するというアプローチの重要性。演目のテーマやダンサーが表現するエモーションを、BOSSのテキスタイル、カッティング、仕立てによって視覚的に際立たせ、衣裳がダンスの一部であるように綿密な設計が行われたとのこと。激しいダンスの「ダイナミックな動き」に耐えうる機能性を持ちながらも、BOSSらしいクラシックでエレガントなシルエットを崩さないという、高度な職人技の自信がうかがわれます。
「Craftsmanship in Motion / BOSS and WINN Dance」の映像は、下記よりご覧いただけます。
世界各地の舞台芸術に関する情報を扱っているBroadwayWorldでは、これまで、BOSSはアスリートやセレブリティを起用し、ファッションだけではないライフスタイルの発信も行ってきましたが、WINNとの「共創」はそれらとは一線を画すものと評されています。
WINNの公演は、互いの熟練した技をもって融合したコラボレーションの場なのです。
なおWINN公式ホームページ、Instagramでは、日々さまざまなコンテンツが投稿されており、作品の世界観をご覧いただく事ができます。
WINN 公式ホームページ
https://www.winn-dance.com/
※日本公演チケット情報などその他詳細は9月下旬頃に発表予定です。