11月のモンテカルロ・バレエ団による公演を前に、9月と10月、NHKプレミアムシアターで2つの「じゃじゃ馬ならし」が放映されます。バレエ・ファンならご承知の通り、1969年にジョン・クランコがシュツットガルト・バレエ団のために振付けたものと、ジャン=クリストフ・マイヨーが振付けたものの2作です。(マイヨー版はボリショイ・バレエのために振付けられた後、マイヨー自身が率いるモナコ公国モンテカルロ・バレエ団で上演された)
物語バレエの異才と称されるクランコ版と、独自の美学と解釈によってつくりあげるマイヨー版は、同じシェイクスピアの戯曲に基づくとはいえ、用いられている音楽も人物の描き方も異なる印象を与えます。
今回の放映は9月、10月と続けて2つをじっくり見比べることができる機会となります。
9月25日(日)午後11時20分~
シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」(全2幕)
原作:ウィリアム・シェークスピア
音楽:ドメニコ・スカルラッティ、クルト・ハインツ・シュトルツェ
振付:ジョン・クランコ
【出演】
カタリーナ:エリサ・バデネス
ペトルーチオ:ジェイソン・レイリー
ビアンカ:ヴェロニカ・フェルテリヒ
ルーセンシオ:マルティ・フェルナンデス・パイシャ
グレミオ:アレッサンドロ・ジャキント
ホーテンシオ:ファビオ・アドリシオ
バプティスタ:ローランド・ダレシオ ほか
シュツットガルト・バレエ団
管弦楽:シュツットガルト国立歌劇場管弦楽団
指揮:ウォルフガング・ハインツ
収録:2022年5月13~15日 シュツットガルト国立歌劇場(ドイツ)
10月16日(日)午後11時20分~
モナコ公国モンテカルロ・バレエ「じゃじゃ馬ならし」(全2幕)
振付:ジャン・クリストフ・マイヨー
音楽:ドミートリ・ショスタコーヴィチ
【出演】
カタリーナ:エカテリーナ・ペティナ
ペトルーチオ:マテイユ・ウルバン
ビアンカ:カトリン・シュラーダー
ルーセンシオ:アン・ジェヨン ほか
モナコ公国モンテカルロ・バレエ団
管弦楽:モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:イゴール・ドロノフ
収録:2020年7月23・25日 グリマルディ・フォーラム(モナコ)
※放映時刻の詳細については、NHKプレミアムシアター公式サイトでご確認ください。