公演が目前に迫った東京バレエ団「ラ・バヤデール」。ナタリア・マカロワ演出・振付版は、2009年の初演以来、主役ダンサーはもとより、脇をかためるソリスト陣、そして一糸乱れぬ美しさを誇る群舞と、まさに東京バレエ団の魅力と底力を発揮する演目の一つとなっています。
アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルとして活躍したフリオ・ボッカの指導を受けて準備された今回は、3組の主演キャストが実現。これは現在の東京バレエ団の層の厚さを示すものともいえます。
公演開幕を控え、3つの動画をご紹介します。
フリオ・ボッカとのリハーサルの様子も含めた画像とともに、主演ダンサーたちが作品や役柄への思いを語ります。ニキヤ役を何度も踊ってきた上野水香は「『ラ・バヤデール』は、いわばドロドロの三角関係、メロドラマのようなはなしですが、それを乗り越える愛、すごく強いものがある」とあらためて作品を見つめているよう。同じく回を重ねて踊っている柄本弾は、マカロワ版ならではのみどころを幕ごとに語っています。
芸術監督の斎藤友佳理は、『ラ・バヤデール』は芸術監督となって海外公演(2017年シュツットガルト)にもって行った初めての古典作品という点で自身にとってもターニング・ポイントとなった重要な作品だと語ります。バレエ・ブランのなかで最も難しいといえる"影の王国"での群舞も、いまの東京バレエ団なら最高のものができると信じている、と自信をうかがわせます。
オマーンでの「ラ・バヤデール」 (2018年)
肌を見せてはいけないので、特別仕様の衣裳での公演
Photo: Khalid Al Busaidi_ROHM
マカロワ版で復活した第3幕の神殿崩壊の場面から始まるプロモーション動画は、芸術監督の斎藤、そしてダンサーたちの言葉を聞いた後で見ると一味違うかも? いえ、どうしても全幕の舞台を観たくなってしまうはず!
2022年
10月12日(水)18:30
10月13日(木)13:00
10月14日(金)13:00
10月15日(土)14:00
10月16日(日)14:00
会場:東京文化会館(上野)
ニキヤ: | 上野 水香(10/12、10/16) 秋山 瑛(10/13、10/15) 中島 映理子(10/14) |
ソロル: | 柄本 弾(10/12、10/16) 秋元 康臣(10/13、10/15) 宮川 新大(10/14) |
ガムザッティ: | 伝田 陽美(10/12、10/16) 二瓶 加奈子(10/13、10/15) 三雲 友里加(10/14) |
指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
S=¥13,000 A=¥11,000 B=¥9,000
C=¥7,000 D=¥5,000 E=¥3,000
U25シート=¥1,500
※ペア割引あり(S、A、B席)
※親子割引きあり(S、A、B席)
[平日マチネ料金]
10/13(木)13:00
S=¥10,000 A=¥8,000 B=¥6,000
C=¥4,000 D=¥3,000 E=¥2,000
U25シート=¥1,500