東京バレエ団は去る8月30日に60回目の創立記念日を祝いました。人間にたとえれば、60歳は"還暦"。第二の人生の始まりとも言われますが、その大きな節目に、来し方をふり返り、行く末に思いを馳せるために60年史「東京バレエ団60年のあゆみ」を編纂しました。この60年、高度経済成長期、バブル経済崩壊、失われた20年とも30年とも言われた時代、そしてコロナ禍を経て、バレエを取り巻く環境も大きく変わりました。東京バレエ団も時代の波に翻弄されながらも、なんとか生き延びてきたという思いです。海外の主要なバレエ団が国公立なのとは違い、東京バレエ団は民間で運営されてきましたが、この60年は悪戦苦闘の歴史といっても大袈裟ではないと思っています。
東京バレエ団の誕生から現在に至るまでの国内・海外公演のハイライト・シーンや、全レパートリー、ゲスト指導者やアーティストなど、日本の舞台芸術史における一時代の資料としても貴重なのではないかと自認しています。東京バレエ団はこれまで海外の33か国156都市で786回の公演を積み上げてきましたが、今後、さらなるグローバルな活動をめざし、英語表記を充実させました。東京バレエ団の第二の人生の始まりにあたり、引き続き皆さまのご支援をお願い申し上げる次第です。
なお、「東京バレエ団60年のあゆみ」は、東京バレエ団の公演会場でも販売いたしますが、NBSオンライン・ストアでもお求めいただけます。どうぞ、ご利用ください。
編集・発行:公益財団法人日本舞台芸術振興会
発行日:2024年8月30日
言語:日本語・英語
184ページ
頒布価格(税込)6,000円、送料別途700円
東京バレエ団60年のあゆみ | NBSオンライン・ストア
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※ケースには、ソビエト連邦当時のグルジア共和国功労芸術家の造形美術家ズラブ・ツェレテリのレリーフの写真が用いられています。東京バレエ団の海外公演を観て感銘を受けたツェレテリから贈られた、直径2メートルにおよぶレリーフです。実物は東京バレエ団本館のエントランスに飾られています。