英国ロイヤル・オペラ・ハウスでの公演を映画館で現地さながらに楽しめる「英国ロイヤル・バレエ & オペラ in シネマ」の新シーズンは12月からスタートしています。英国ロイヤル・オペラ・ハウスは2024/25シーズンよりその名称を「英国ロイヤル・バレエ・アンド・オペラ」に変更すると2024年4月に発表していたことから、こちらのタイトルも英国ロイヤル・バレエ & オペラ in シネマ」となりました。英国ロイヤル・オペラ・ハウスは、これまでも世界最高峰の英国ロイヤル・バレエ団の本拠地だったのですから、名称に「バレエ」が入っていないことの方が不思議だった? ともあれ、新たな名称のもと、バレエのトップ・バッターを飾るのは『不思議の国のアリス』です。
ブレイスウェル演じるジャック
Photo: 2024 Alice Pennefather
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を基にしたこの作品では、アリスとともにさまざまな"体験"をするジャックから目が離せません。演じるのはウィリアム・ブレイスウェル! 思春期の女の子を表情豊かに演じるアリス役のフランチェスカ・ヘイワードと息のあった演技を見せるのがブレイスウェルです。優し気で気品のある英国青年ぶり、そしてなにより表現力とテクニックの両方で観客を魅了します。ブレイスウェルは、2025年6月には英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団日本公演にゲスト出演することが発表され、バレエ・ファンの熱い期待も高まっていますが、まずは年明けはここで! さらにオマケ情報もご紹介すると、「英国ロイヤル・バレエ & オペラ in シネマ」の2月上映の『シンデレラ』では王子役を演じることになっています!
ウィリアム・ブレイスウェル
Photo: Andrej Uspenski
『パリのアメリカ人』など数々のミュージカルを手掛けた名振付家クリストファー・ウィールドン、映画音楽を多く手掛け、ウィールドンとは多くの作品でタッグを組んでいるジョビー・タルボット、幅広い分野で活躍する美術デザイナーであり、トニー賞受賞者のボブ・クロウリーが名を連ねるこの『不思議の国のアリス』。不思議の国を魅惑的に表現するため、最新のプロジェクションマッピング技術を駆使したカラフルかつポップで独創的な舞台美術が際立ち、バレエ・ファンならずとも楽しめる作品として人気を誇っています。
Photo: ROH Johan Persson 2013
1/17(金)~1/23(木) TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開!
《不思議の国のアリス》
アリス:フランチェスカ・ヘイワード
庭師ジャック/ハートのジャック:ウィリアム・ブレイスウェル
ルイス・キャロル/白うさぎ:ジェームズ・ヘイ
アリスの母/ハートの女王:ローレン・カスバートソン
アリスの父/ハートの王様:ベネット・ガートサイド
手品師/マッドハッター:スティーヴン・マックレー ほか
(2024年10月15日上演作品/上映時間:3時間15分)