地中海を臨むコート・ダジュールの都市国家、モナコ公国を本拠地とするモンテカルロ・バレエ団。今秋、その5年ぶりの日本公演を控えて、モンテカルロ・バレエ団のプリンシパル、小池ミモザさんと、10代でモナコにバレエ留学を果たし、芸術監督ジャン=クリストフ・マイヨーとも親交のある上野水香(東京バレエ団プリンシパル)が、オンライン上でクロストークを行いました(6月17日実施。司会は新書館「バレエチャンネル」編集長の阿部さや子氏)。
モンテカルロは、かつてバレエ史上名高い〈バレエ・リュス〉が本拠地としたことでも知られ、その伝統を受け継いでいます。風光明媚なその土地に初めてやって来たとき、「ディズニーランドのようだと思った」というミモザさんと、最近また彼の地を訪れたという上野水香は、モナコの自然の豊かさと地中海の鮮やかな色彩が、アーティストたちを刺激してきたのではないかと語り合います。
話題は、バレエ団を率いる芸術監督/振付家のジャン=クリストフ・マイヨーの仕事ぶりや人柄の話を経て、日本公演で上演する「じゃじゃ馬馴らし」へ。マイヨーは、原作の少々古風なジェンダー観に対して、自身のバレエで現代的なメッセージを込めていますが、それだけでなく、強烈なキャラクターたちがチャーミングに描かれ、観終わったあとに幸福感に満たされるステージが「このコロナ禍の状況にこそ貴重」と2人の意見は一致。
リラックスした雰囲気の中で、モンテカルロ・バレエ団と「じゃじゃ馬馴らし」の魅力が盛りだくさんに語られる50分のトーク、ぜひお楽しみください。