2020/10/07(水)Vol.407
2020/10/07(水) | |
2020年10月07日号 | |
世界の劇場を知ろう 特集 |
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バレエ英国ロイヤル・バレエ団 |
新型コロナウイルスの感染急増や再度のロックダウンの可能性が伝えられるなど、心配な状況が続いている英国ですが、9月23日、バレエ・ファンにとっては嬉しいニュースが届きました。
10月9日、英国ロイヤル・バレエ団ダンサー総出演による公演がコヴェント・ガーデンの舞台で開催されるとのこと。すべてのプリンシパルを含む70名以上のダンサーが、英国ロイヤル・オペラのオーケストラの演奏で舞台に立ちます。無論、感染対策を怠ることはできないため、ソーシャルディスタンスを保つことが考慮されますが、生活をともにするカップルによるパ・ド・ドゥは可能になる予定とのことで、見応えのあるものになりそうです。
リハーサルの様子 Photo: ROH
芸術監督のケヴィン・オヘアは、ダンサー個々の芸術性や才能、カンパニーのもつ幅広いレパートリーをあますところなくしめすプログラムを、と意欲を燃やしているようです。 その一つとしては、約2時間半程度を予定している公演のフィナーレに、ケネス・マクミラン振付「エリート・シンコペーションズ」を、本来の出演者の2倍の人数で上演するということが挙げられるでしょう。
この公演は、一般の観客を入場させることはできませんが、学生や医療従事者を含めた招待客がソーシャルディスタンスを保って鑑賞するとのこと。会場に行けないファンは、16ポンドの有料中継で観ることが可能です。同時中継で観る楽しみはもちろんですが、その後30日間視聴することができるのは、オヘア監督が言うように「お買い得」かもしれません。
ライブ・ビューイング・ジャパンでは、10月2日から来年2月11日までに英国ロイヤル・オペラのバレエ3作品、オペラ3作品の動画配信サービスを行います。1作品990円で、購入から最長7日間視聴可能というもの。
初回はバレエ《白鳥の湖》[視聴期間10月2日(金)〜11月26日(木)]
チケット販売期間は10月1日(木)0:00〜11月25日(水)23:59
詳細はこちらhttps://liveviewing.jp/artsonline/
「白鳥の湖」
オデット/オディール ... ナタリア・オシポワ
ジークフリート王子 ... マシュー・ゴールディング
Photo: ©ROH 2014. Photographed by Alice Pennefather
以後の予定は下記の通り
2020年10月16日~12月10日 英国ロイヤル・オペラ《椿姫》
2020年11月6日~12月31日 英国ロイヤル・バレエ《くるみ割り人形》
2020年11月20日~2021年1月14日 英国ロイヤル・オペラ《ワルキューレ》
2020年12月4日~2021年1月28日 英国ロイヤル・バレエ《ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー/メデューサ/フライト・パターン》
2020年12月18日~2021年2月11日 英国ロイヤル・オペラ《トスカ》
※今後の状況に応じ、日時や演目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。