バイエルン国立歌劇場 2017年日本公演 開幕直前! 長寿”と“最新”プロダクションどちらか、では後悔する!?

バイエルン国立歌劇場日本公演開幕も目前となりました。
“長寿”と“最新”の両演目を並べた今回の日本公演は、バイエルン国立歌劇場の威力が発揮される機会に他なりません。
オペラ・ファンにとって、見逃せない、聴き逃せない2演目です!

 バイエルン国立歌劇場のレパートリーの中でも、最も“長寿”プロダクションの一つとされる『魔笛』。ミュンヘンでの上演においても、2004年には長年の劣化に因み、舞台装置や衣裳に大掛かりな修復が行われました。伝説と認められる名演出のコンセプトや舞台美術における手法はそのままに行われたこの修復は、この『魔笛』に、永遠の生命を吹き込んだと言えるのかもしれません。 もっとも、日本公演にあたっては、舞台装置の一部が新調されたり、手直しが行われました。日本の劇場は、ミュンヘンより高さにおいては低いので、神殿の柱は少し短く作り直さなければなりませんし、逆に横幅は日本の方が広いため、場面転換をスムースに見せる流れ幕については手を入れる必要があったのです。
 こうした細部にわたる調整を経て、“長寿”だけれど“新しい”日本公演『魔笛』が実現。日本のファンの前に、ミュンヘンの舞台とまったく同じ『魔笛』が披露されることとなります。

 今回の日本公演で上演される『タンホイザー』は、今年5月にミュンヘンで初演されたばかりという“最新”プロダクションであることはすでにお知らせしている通り。これだけでも関心と話題は高まるところですが、そこに「これが最後!」というと、ちょっと驚かれるかもしれません。
 何が「最後」か。キリル・ペトレンコがバイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務めるのは2019/2020年のシーズンまで。つまり、彼が音楽総監督としてバイエルン国立歌劇場を率いての来日は、これが「最後」となるのです。
 ペトレンコが2013年の音楽総監督就任以来、オーケストラ、合唱団にきめ細かいトレーニングを重ね、年々上演のレヴェルを向上させてきたことはヨーロッパのオペラ界では周知の事実。オーケストラも合唱団も、ペトレンコの目指す音楽づくりに自在に呼応できる“手兵”となったいま、マエストロ自身が最も魂を込めるというワーグナー作品での初来日は、満を持しての実現であり、同時に、二度と無い「最後」の機会ということでもあるのです。

2017年日本公演
バイエルン国立歌劇場

『タンホイザー』(全3幕)

【公演日】

2017年
9月21日(木)3:00p.m.
9月25日(月)3:00p.m.
9月28日(木)3:00p.m.

会場:NHKホール

指揮:キリル・ペトレンコ
演出:ロメオ・カステルッチ

【予定される主な配役】

領主ヘルマン:ゲオルク・ツェッペンフェルト
タンホイザー:クラウス・フロリアン・フォークト
ウォルフラム:マティアス・ゲルネ
エリーザベト:アンネッテ・ダッシュ
ヴェーヌス:エレーナ・パンクラトヴァ

【入場料[税込]】

S=¥65,000 A=¥59,000 B=¥54,000 C=¥42,000 D=¥32,000 売切 E=¥25,000 売切 F=¥17,000 売切
エコノミー券=¥15,000 売切 学生券=¥8,000

*学生券はNBS WEBチケットのみで受付。

※タンホイザー役のフォークトのメッセージ動画を、こちらからご覧いただけます。

※ヴェーヌス役のパンクラトヴァの
メッセージ動画を、
こちらからご覧いただけます。

『魔笛』(全2幕)

【公演日】

2017年
9月23日(土・祝)3:00p.m.
9月24日(日)3:00p.m.
9月27日(水)6:00p.m.
9月29日(金)3:00p.m.

会場:東京文化会館

指揮:アッシャー・フィッシュ
演出:アウグスト・エヴァーディング

【予定される主な配役】

ザラストロ:マッティ・サルミネン
タミーノ:ダニエル・ベーレ
夜の女王:ブレンダ・ラエ
パミーナ:ハンナ=エリザベス・ミュラー
パパゲーノ:ミヒャエル・ナジ

【入場料[税込]】

S=¥56,000 A=¥49,000 B=¥42,000 C=¥35,000 D=¥26,000 売切 E=¥20,000 売切 F=¥16,000 売切
エコノミー券=¥15,000 売切 学生券=¥8,000

*学生券はNBS WEBチケットのみで受付。

※『魔笛』動画を、
こちらからご覧いただけます。

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