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2018/07/10 2018:07:10:12:00:00

【第15回世界バレエフェスティバル 】アリーナ・コジョカル 特別インタビュー

 第15回世界バレエフェスティバル、出演ダンサーインタビューの第4弾には今回が6回目の出演となるアリーナ・コジョカル(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)が登場! 母となって初めての出演となる今回の舞台への想いをたっぷりと語ってくれました!


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---- 2月のハンブルク・バレエ団、6月のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団来日公演に続いて、8月の世界バレエフェスティバルと直前の全幕特別プロ『ドン・キホーテ』。今年は東京に居ながらにして、コジョカルさんの様々な舞台を見ることができます。ファンの方々は、バレエフェスティバルでの出演作品の発表を待ち構えていることと思います。

 私、サプライズが大好きなんです。ありきたりの作品でありきたりの踊りを見せるのではなく、新鮮味のある演技で観客や共演するダンサー、それから自分自身を驚かせたい。ハンブルク・バレエ団の『椿姫』では、アルマン役のサーシャ・トルーシュと初共演。バーミンガムでは、初めてピーター・ライト版『眠れる森の美女』を踊り、初めてマチアス・ディングマンと共演。今まで仕事をしたことのなかったコーチのアドバイスも受けました。フレッシュな気持ちで舞台に臨み、自分自身をもワクワクさせるんですよ。バレエフェスティバルでも、意外性のある、誰もがハッピーになる作品を踊り、私の新たな一面を見てきただきたいし、私自身、楽しみたいと思っています。



---- コジョカルさんは、昨年秋にお子さんを出産しましたが、現在もイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)で踊るかたわら、ハンブルク・バレエ(HB)への客演を続けています。

 ENBもHBも、私のバレエ団です! 毎シーズン、半分の時間をロンドンで、もう半分の時間をハンブルクで過ごします。ENBでドラマチックな物語バレエを踊り、HBでジョン(芸術監督ノイマイヤー)の創作に参加するというように、シーズンを通して様々な作品を踊っています。その結果、一方のバレエ団での経験が、もう一方のバレエ団での踊りを豊かにする。まるでドミノのように、ポジティブな連鎖反応が生じるので、やり甲斐を感じています。



---- バレリーナとして母として、まさしく充実した日々ですね。

 母親になったからペースを落とすなんて、とんでもない! バレリーナのキャリアは短く、無駄にできる時間は、ありません。バレエと育児の両立は簡単ではありませんが、どんなに疲れていても、子供の顔を見ると心が穏やかになり、母親としてバレリーナとして、もっとできる、何でもできる、という気持ちになるんです。幸い、ヨハン(夫君のコボー)は良きパパで、私を公私の両面でサポートしてくれます。長期のツァーに出かける時には、私の母がロンドンに来てくれます。ほんとうに成し遂げたい、という信念があれば、困難を克服する方法は見つけられるものです。母になって、今まで以上に幸せで、満ち足りた毎日を過ごしています。



---- バレエフェスティバルには、2003年以来、連続して参加されています。印象的な出来事はありましたか。

 大切な思い出の品を持っています。ガラ公演のカーテンコールで客席に投げ込む、あの手ぬぐいです。プリントされた出演ダンサーの名前の上をクロスステッチで一針ひとはり刺繍をし、額装したものをロンドンの自宅に飾っています。今年の夏で、手ぬぐいコレクションは6枚に増えるんですよ。



---- 世界バレエフェスティバルへの抱負をお願いします。

 ロンドンとハンブルクを行き来するだけでなく、さらに違う環境に自分を置き、刺激を受けたい。いつもそう願っています。バレエフェスティバルは、まさに刺激的な場。ベジャール・バレエ・ローザンヌのダンサーが踊るベジャール作品に度肝を抜かれ、フォーサイス作品のスペシャリストの舞台に目を見張る。特別な才能の持ち主に囲まれていると、新たなエネルギーが湧き上がり、もっと学びたい、もっと成長できるはず、という気持ちが湧き上がってきます。


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