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2018/10/23 2018:10:23:22:05:58

アドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ(シュツットガルト・バレエ団) スペシャル・インタビュー

 まもなく来日するシュツットガルト・バレエ団。今回の日本公演で主演するダンサーのうち、11月10日(土)の「白鳥の湖」に主演するアドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァは今シーズンからプリンシパルに昇進したばかりの若手ダンサー。ともに主役をつとめるエリサ・バデネスも「驚くほど素晴らしいテクニックを誇る」と絶大な信頼をよせています。

 つい先日、シュツットガルト・バレエ団で初演をむかえた『ラ・バヤデール』の"影の王国"でも主役のソロルに抜擢され、まさに勢いにのっているダ・シルヴァへの日本公演に向けた熱いインタビューをお贈りします。



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―――入団からわずか3年でプリンシパルに昇進しました。昇進後初のシーズンをむかえて心境はいかがですか?

 とても嬉しく、そしてとて光栄に思っています。プリンシパルダンサーになることをずっと夢見てきましたし、ついに現実となったわけですから! ですからこれまで以上に、シュツットガルト・バレエ団を代表する一人としての責任を感じています。


―――数々のバレエ団からオファーがあったと思いますが、シュツットガルト・バレエ団を選ばれた理由はなんでしょうか?

 最大の理由はここシュツットガルトのジョン・クランコ・バレエ学校に通っていたから、ということです。私の出身のブラジルでは、シュツットガルト・バレエ団はとても有名でしたし、何年かにわたり、ジョン・クランコ・バレエ学校のタデウス・マタチ校長先生と色々なコンペティションでお会いし、奨学金(フル・スカラシップ)を提案してくださっていました。16歳でローザンヌ国際バレエコンクールで受賞した後に、そのお誘いを受けて入学しました。ジョン・クランコ・バレエ学校を卒業するとすぐにバレエ団のコール・ド・バレエの契約を提示されたので、もちろん入団したわけです!


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もっとも重要なのは、物語を真実味をもって語ること


―――クランコの作品を観る側から主演する側になり、作品に対する見方、考え方に変化はありましたか?

 クランコは、私を探究させ、とりわけ芸術性を高めてくれます。クランコ作品では、役とステップは切っても切れない関係です。ステップは役であり、役はステップなのです! もちろん"土台″となる技術は不可欠ですが、もっとも重要なのは物語を、人間らしく、真実味をもって語ることです。それはとてもやりがいがありますし、私はまだそれを実現するための努力の最中です。


ーーー『白鳥の湖』は日本で主役デビューをかざります。リハーサルをしてみて感じたこと、公演への抱負をお話ください。

 日本での「白鳥の湖」の主役デビューは本当に楽しみです。「白鳥の湖」で王子役を踊るのはまさに夢の実現そのものです。日本のお客様に私のベストをお見せできるよう、今は自分を追い込んでいる最中です。日本のお客様はバレエを良くご存じだと知っていますから、それだけに日本では最高の踊りをしたいと思います。


―――パートナーのエリサ・バデネスはあなたからみてどのような点が魅力のダンサーでしょうか?

 エリサと私はとても仲がいいんですよ。お互いに尊敬しあい、相手が何を必要としているのかよく分かりあえています。彼女はとてもオープンですし、非常に高い技術力の持ち主です。その上とても親切で、色々な事を、特にパートナーシップ、女性のサポートについて教えてくれます。私は彼女の最高の部分をお客様にお見せできるように努力しています。これまでにも何度も共演してきています――「リーズの結婚」のリーズとコーラス、"影の王国"のニキヤとソロルなど――ですからお互い心地よく、信用しあえています。


ーーー日本のファンに向けたメッセージをお願いします。

 日本は大好きです! シュツットガルト・バレエ団での私の初めてのツアーが日本だったのです。前回来日の2015年です。日本の人々、食べ物、文化を楽しみました。それに日本の皆さんのバレエに対する深い鑑賞力。今回も皆さんの前で踊ること、特に主役を踊れることを心から楽しみにしています!


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