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2019/02/09 2019:02:09:17:00:00

英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演「ファウスト」マルグリート役変更のお知らせ【2/14追記 アントニオ・パッパーノ メッセージ】


 今年9月の英国ロイヤル・オペラ日本公演について、すでに当該ホームページや「NBSニュース」等で皆様にお知らせしておりますが、そのうち『ファウスト』のマルグリート役の歌手に変更が生じました。


 予定されていたソーニャ・ヨンチェヴァは、今年に入って「マルグリート役はすでに自分のレパートリーから外した」という理由で、英国ロイヤル・オペラに対して出演を断ってきました。音楽監督のアントニオ・パッパーノ自らが日本公演に出演するようヨンチェヴァを説得しましたが、彼女は固辞したとのことです。

 このため、ヨンチェヴァに代わり、パッパーノはレイチェル・ウィリス=ソレンセンを指名しました。


Rachel_Willis_Sørensen_FULL_RESOLUTION-14 (854x1280) (173x200).jpg ウィリス=ソレンセンはロイヤル・オペラの『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エファ、『ばらの騎士』元帥夫人、『フィガロの結婚』伯爵夫人などで成功を収めたほか、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、ドレスデン国立歌劇場などに出演。"輝かしいと同時に叙情的な、甘美な声"の持ち主と称され、「声の敏捷性と、柔らかくなめらかな声色のゴージャスで輝かしい流れを見事に調和させた」「彼女の声色には銀色の月のような純潔さがある」といった賛辞を送られています。2021年のロイヤル・オペラの『ファウスト』にもマルグリート役で出演が決まっている注目の気鋭に、どうぞご期待ください。



公益財団法人日本舞台芸術振興会



photo:Simon Pauly



音楽監督アントニオ・パッパーノ氏 メッセージ
「レイチェル・ウィリス=ソレンセンと再び仕事ができることは楽しみであり、そして彼女が英国ロイヤル・オペラの9月の日本公演で『ファウスト』のマルグリート役を歌うことを嬉しく思います。レイチェルと初めて仕事をしたのは、2012年、彼女がコヴェント・ガーデン・デビューで伯爵夫人(『フィガロの結婚』)を歌ったときです。その時の美しいリリック・ソプラノと優美なフレージングから、彼女がすでに驚くべき才能の持ち主であることは明確でした。私たちの2012年の"リング・チクルス"ではグートルーネを歌い、コヴェント・ガーデンでの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の新プロダクションでのエファは感動的でした。その後も、まろやかな元帥夫人(『ばらの騎士』)を、また驚異的なドンナ・アンナ(『ドン・ジョヴァンニ』)を披露してきました。彼女とは、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団でも共演しており、『フィデリオ』での見事なレオノーレ役、ベートーヴェン交響曲第九番、そしてマーラー交響曲第二番があります」(2019年2月14日)