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2019/02/01 2019:02:01:20:50:34

シカゴ交響楽団のメンバーによる小学校での交流イベント
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 来日中のシカゴ交響楽団(CSO)のメンバー6人が、1月31日(木)の午後、都内の小学校で交流イベントを行いました。これは先の福祉施設訪問と同様、CSO内の組織であるネゴニー音楽インスティチュートの活動の趣旨に、公益財団法人日本舞台芸術振興会が賛同し、目黒区の協力を得て実現したものです。


 CSOのメンバー、ミヘイラ・イオネスクさん(ヴァイオリン)、ラッセル・フーシャウさん(ヴァイオリン)、サンヒ―・チョイさん(ヴィオラ)、オットー・カリロさん(ホルン)、マイケル・ホヴナニアンさん(コントラバス)、ヴァディム・カーピノスさん(パーカッション)の6人が訪れたのは、目黒区立東山小学校。

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 この日、体育館には全校児童900人が集合し、児童たちによるオーケストラがアメリカ国家を演奏する中、メンバーが壇上にあがって交流会がスタートしました。CSOが演奏したのは、「ロデオ」より"ホーダウン"(コープランド)、パーカッションのデモンストレーションとそれに続く「タイプライター」(アンダーソン)、モーツァルトの「ホルン5重奏曲」抜粋、ジョプリンのラグタイム「イージーウィナーズ」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」の"ロシアの踊り"、そしてアンコールがモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。世界で広く親しまれている名曲や、思わず体でリズムをとってしまう楽しい曲が、魔法のような名人芸で繰り広げられた20分間の演奏を、子どもたちはじっと集中して聴き入っていました。

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 その後は児童たちのオーケストラと合唱による、ベートーヴェン「第九交響曲」第4楽章の「歓喜の歌」の演奏。つづいて、学校の式典で歌われているというシベリウスの「フィンランディア」が、CSOメンバーと、児童たちの演奏と合唱によって合同で奏でられ、会場は音楽を通した一体感に包まれました。

 最後に児童を代表して4年生の女子が「世界的なシカゴ交響楽団が来ると聞いて楽しみにしていました。実際に演奏を聴いて、素晴らしい演奏にうっとりとしました。あらためて音楽は素晴らしいと感じました」とお礼の言葉を述べました。CSOからはホヴナニアさんが「この催しに参加してとても感動しました」と、少しずつ勉強しているという日本語を披露してあいさつ。またイオネスクさんが「みなさんの素敵なおもてなしに感謝します。本当に感動的な時間でした。音楽を好きでいてくれてありがとう」と語り、CSOのメンバーと児童たちが分かち合った夢のような45分間はあっという間に過ぎていきました。



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photos: Todd Rosenberg