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2020/02/15 2020:02:15:10:30:00

パリ・オペラ座バレエ団 レオノール・ボラック(ジゼル役、オリガ役)インタビュー

シリーズでお贈りしているパリ・オペラ座バレエ団2020年日本公演、出演者インタビュー。最後はオレリー・デュポンが芸術監督就任後、女性ダンサーとしては最初にエトワールに任命されたレオノール・ボラックが登場です。



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前回の来日公演ではエトワール任命の直後だったゆえに、サブ的な配役だったレオノール・ボラック。今回『ジゼル』と『オネーギン』の2作品で、3年間の見事な成長ぶりを日本の観客に披露することになる。どちらもパートナーはジェルマン・ルーヴェだ。


Q :『ジゼル』はパリ・オペラの公演が初役ですね。
A : はい。小さい頃からビデオで親しんでいた作品です。アルブレヒトって本当は''ひどい奴''なのに、子供時代は理想の王子様 !という目で見ていて、恋していたくらいなんですよ(笑)。数日前、ジェルマンとの稽古をオーレリー(・デュポン芸術監督)が見てくれて、いくつかアドヴァイスをもらいました。


Q : オーレリーの『ジゼル』を見たことがありますか。
A :私のコール・ド・バレエ時代、パリとニューヨークの公演で。ビデオで見たカルラ・フラッチの『ジゼル』同様、彼女のジゼルの解釈はとても心に響きました。ナチュラルで素晴らしい。第一幕はバレリーナ然としたり、小さなお人形さんのようになってはダメ。忘れてはならないのはジゼルは農家の娘ということ。地に足のついた感じを出し、それによって第二幕とのコントラストを強めることもできるのです。 第二幕はジゼルの浮遊するような舞いに観客が魅了されることを知っているので、このテクニック面での仕事はやりがいがあります。演技面は命がない亡霊なので、顔に苦しみやら感情表情が現れないようにと・・。


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1月にジゼル役デビューを成功させたボラック。アルブレヒト役はジェルマン・ルーヴェ


Q :『オネーギン』で踊るオリガは、どのような女性と考えていますか。
A : フレッシュで花咲く年頃というのはジゼルと同じですけど、タイプはまったく異なります。オリガは明るいお茶目なお転婆娘。気の合う幼馴染のレンスキーに大きな愛情を感じていて、二人が結婚するのは当然のことと思っています。そこに現れるのがミステリアスで手の届きそうもないオネーギンで、彼からの誘惑に心くすぐられ、それまで味わったことのない興奮をかきたてられるのですね。レンスキーの怒りは、子供のころから知っている彼なので''またムッとして !''とか''ちょっと大げさでは ?''という程度にしか見ていず、彼の心に起きていることを彼女はまったく理解できない。その結果、大切な彼を失ってしまうのです。


Q :東京であなたが踊る公演日のオネーギンはマチュー・ガニオですね。
A : 2年前のパリの公演では私のオネーギンはユーゴ・マルシャンでした。でもマチューの 舞台も見ていて、彼のオネーギン役の解釈はとても気に入りました。とりわけ、意地の悪さの塩梅 ! 彼のあの美貌に冷たさと悪気が加わると、凍てつくような美しさが感じられて・・。実生活ではとても優しく意地悪さのかけらもない彼にこの役がとても似合うということに、驚かされました。東京で彼と一緒に踊れるのが、今から楽しみ。再び取り組むオリガ役なので、役柄をより深める機会があることもとてもうれしいです。


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『オネーギン』第1幕より。本作でもジェルマン・ルーヴェ演じるレンスキーとペアを組む


取材・文:大村真理子(在パリ、エディター)


レオノール・ボラック出演日

パリ・オペラ座バレエ団2020年日本公演

『ジゼル』

2月28日(金)19:00、3月1日(日)15:00

『オネーギン』

3月5日(木)19:00、3月7日(土)13:00、3月8日(日)15:00


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