2021/12/06 2021:12:06:18:00:00[NBS最新情報]
シュツットガルト州立劇場のヘンドリックス総裁ならびにシュツットガルト・バレエ団のデートリッヒ芸術監督より、2022年3月11日(金)~21日(月祝)に予定しておりました日本公演をキャンセルせざるを得ないとの連絡がありました。現在、欧州では新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しており、ドイツにおいてはパンデミックが始まって以来最悪のレベルで、劇場閉鎖も避けられない状況とのことです。これにともないドイツの国家機関の決定により3月の日本公演の許可が下りず、弊財団もバレエ団側との協議の結果、実現は不可能であるとの結論に至りました。
同バレエ団はこの結論に至るまで実現に向け最善を尽され、弊財団としても8月の第16回〈世界バレエフェスティバル〉、10月の「モーリス・ベジャール・バレエ団」日本公演を実現に漕ぎつけることができましたので、本公演もなんとか実現できるものと信じて準備を進めておりましたが、この状況はいかんともしがたく、ここに断腸の思いで公演中止をお知らせする次第です。近い将来には必ず実現したく存じます。本公演にご期待くださったお客さまにはたいへん申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
すでにチケットをご購入いただいたお客さま、および第31回〈バレエの祭典〉会員さまにはあらためて払い戻しの方法を、メールまたは郵送にて1月中旬までにご案内申し上げます。お時間をいただくことになってたいへん恐縮ではございますが、なにとぞご理解賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
公益財団法人 日本舞台芸術振興会
シュツットガルト・バレエ団タマシュ・デートリッヒ芸術監督からのメッセージ
ドイツは現在、新型コロナウイルスの世界的流行の開始以来、最悪の状況となっております。そのために、予定しておりましたシュツットガルト・バレエ団の日本公演をキャンセルせざるをえなくなりました。州政府により私どもの劇場が閉鎖される可能性があること、併せて、劇場の医療スタッフから提起された、今後数か月の計画に対する影響や懸念点等を鑑み、シュツットガルト州立劇場の執行部は今回の決断に至りました。バレエ団を象徴する最も美しい2作品――『眠れる森の美女』と『オネーギン』を――大切な日本の観客の皆様にご披露できなくなったことについて、当然ながら、バレエ団一同、深く落胆しております。このたびの公演中止は誠に残念でなりません。これほど長きにわたり、そしてこれほど真心からの芸術的、文化的つながりを持った国、そして主催者は、日本そしてNBS以外にありません。
Statement from Artistic Director Tamas Detrich
"Due to the current situation in Germany - the worst since the beginning of the pandemic - the Stuttgart Ballet has been forced to cancel its upcoming tour to Japan. The potential closure of our theater by the state government and the consequences of this on planning in the coming months as well as concerns raised by the theater's medical staff have caused the regulating body of the State Theater Stuttgart to make this decision. Naturally the entire company is devastated to not be able to perform two of our most beautiful signature works - The Sleeping Beauty and Onegin - for our beloved Japanese audiences. We deeply regret this cancellation. With no other country and with no other presenter do we have such longstanding and heartfelt artistic and cultural ties as with Japan and NBS."