このたび東京バレエ団プリンシパルの秋山瑛が、令和5年度(第74回)芸術選奨舞踊部門において文部科学大臣新人賞を受賞いたしました。受賞対象、受賞理由は以下のとおりです。
【受賞理由】
海外での活動を経て平成28年東京バレエ団に入団した秋山瑛氏は、古典から近・現代にわたる同団レパートリーを次々に踊り、正確な技術と鋭敏な感性で観客の心を捉えてきた。近年の成長は著しく、令和5年「ジゼル」での繊細かつ凛とした心理表現、「眠れる森の美女」の圧倒的な華やぎは、バレエダンサーとして確実にスケールアップしたことを印象付けた。また金森穣の新作「かぐや姫」では自ら創造に関わりつつ表現を紡ぐ新たな領域に挑み、主人公の孤独と神秘性をしなやかな動きで可視化。輝きを増す表現は、更なる飛躍を期待させる。
「ジゼル」より photo: Koujiro Yoshikawa
「かぐや姫」より photo: Shoko Matsuhashi
秋山 瑛(東京バレエ団 プリンシパル)バイオグラフィ
埼玉県出身。7歳よりバレエを始める。東京バレエ学校、リスボン国立コンセルヴァトワールで学んだ後、イタリアのラ・カンパーニャ・バレット・クラシコで活躍。平成25年、ベルリンでのタンツオリンプで銅賞を受賞。同28年、東京バレエ団に入団、令和4年にプリンシパルに昇進した。『ジゼル』、『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』、『ドン・キホーテ』等の古典からコンテンポラリーまで、様々な作品で主演を踊っている。