このたび東京バレエ団プリンシパルの柄本弾が、令和6年度(第75回)芸術選奨舞踊部門において文部科学大臣賞を受賞いたしました。受賞対象、受賞理由は以下のとおりです。
柄本弾氏は平成20年東京バレエ団入団、同22年「ラ・シルフィード」「ザ・カブキ」で主役に抜擢され成功を収めた後、古典バレエから現代バレエまで多くの作品で主役を務め成果を上げた。60周年を迎えたバレエ団における氏の実績は高く評価できる。令和6年は特にクランコ版「ロミオとジュリエット」ロミオ役、ベジャール振付「ザ・カブキ」由良之助(ゆらのすけ)役で、ドラマチックな演技力とキレのあるテクニックで説得力ある作品に仕上げていたことは大いに評価される。
「ザ・カブキ」より photo: Shoko Matsuhashi
「ロミオとジュリエット」より photo: Shoko Matsuhashi
柄本 弾(東京バレエ団 プリンシパル)バイオグラフィ
京都府出身。5歳よりバレエを始める。2008年に東京バレエ団に入団。10年『ラ・シルフィード』、『ザ・カブキ』で主役に抜擢。13年にプリンシパルに昇進した。『ドン・キホーテ』、『ジゼル』などの古典、ベジャール作品ほか数々の作品で主役を踊るほか、ベジャール『第九交響曲』、ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』のロミオ、ブルメイステル版『白鳥の湖』のジークフリート王子、『海賊』のコンラッド、クランコ版『ロミオとジュリエット』のロミオ、金森穣『かぐや姫』の道児(23年世界初演)、『眠れる森の美女』のデジレ王子、カラボス、ベジャールの『くるみ割り人形』のM...などをおもなレパートリーとする。
23年からバレエ・スタッフに就任。23 年第48回〈ニジンスキー・ガラ〉に招待され、『バクチⅢ』を踊った。24年に第36回服部智恵子賞を受賞。
柄本 弾の今後の出演予定
4月26日(土) 東京文化会館
6月11日(水) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場
5月16日(金) 東京文化会館
6月27日(金)、6月29日(日) 新国立劇場オペラパレス