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イントロダクション 白鳥の湖 眠れる森の美女 カンパニー 公演概要
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STORY
STAFF・CAST
 春の女王・リラが春の訪れを例年より早めようと、生まれたばかりの赤ちゃんを新しい春の使者に選ぶという噂がカラボス耳に届き、怒り狂った冬の精−冬の魔女・カラボスは軍を送り込んでリラの精の計画を潰そうとする。
 同じ日。人間の王と王妃のもとにオーロラという名の娘が生まれる。姫は大きな歓びで迎えられ、沢山の贈り物が届く。その中には白い猫とジンジャーキャットもおり、オーロラの寝室に一緒に眠り、姫の番をする。
 オーロラ姫が誕生した夜、リラはこの新しい春の使者に魔法をかけるため、水の精、土の精、火の精、風の精を姫の寝室に迎え入れる。春を迎える準備のため、妖精たちは風をあたため、氷を溶かし、植物を芽吹かせ、春の嵐の稲妻を起こす。カラボスが早く冬を終わらせることを止めようとしていることを知るリラの精は、一刻も早くこの儀式を終えようとしていた。妖精たちは一人ずつオーロラ姫を祝福するが、魔法をかけるのにすべてのエネルギーを使い果たしてしまい、しばらくの間弱ってしまうのだった。最後にリラだけになった時、扉の前で番をしていた猫たちがカラボスの一行がこちらに向かっていると告げる。対応する間もなく、カラボスと軍隊は部屋を急襲し、弱った妖精たちと番人たちを捕えてしまう。
 カラボスはオーロラ姫に近づき、姫が16歳の誕生日に死に、それ以降世界は永遠に冬に支配されるという呪いをかける。しかし最後の瞬間にリラが立ち上がり、用意した魔法で、カラボスの呪いを弱める———オーロラ姫は死ぬのではなく、眠りにつくだけで、真の恋人の口づけによって目覚めると。
 16年が経ち、オーロラ姫は庭園で誕生日の祝賀に招かれた客を楽しみに待っている。リラや他の妖精たちは生垣で、カラボスが現われないか見張っている。今日こそがカラボスがオーロラ姫の死に選んだ日、季節の均衡が喪失される日であることを妖精たちは知っている。
 妖精たちの懸念どおり、カラボスは薔薇の棘を毒に浸し、宮廷人に扮して王宮に向かう。
 宮廷の晩餐室に向かう途中、オーロラ姫はカラボスの持つ不思議な黒薔薇に目を留める。カラボスは親切心を装い、オーロラ姫に棘の鋭さを注意するが、気に留めない姫は薔薇を掴んだと思うと、指に棘を刺してしまう。
 すぐに呪いがかかり、オーロラ姫は気を失う。雪が降り始め、冬が訪れる。カラボスが勝利を祝う中、次第に世界から生命が消えていき、みるみるうちに寒さと暗闇に閉ざされてしまう。氷と雪の檻に閉じ込められた眠る王族を見守るのは妖精たちだけとなる。
 100年後、オーロラ姫は眠り続け、カラボスが永遠の冬に閉ざされた世界を支配している。
 フロリムント王子と弟のフロレスタン王子は生まれてから真の季節を経験したことがなく、暗く凍てついた世界しか知らない。
 ある日、王子は狩をしに暗い森に向かい、夜になると人生や将来について思いを巡らせた。
フロレスタン王子が眠っている間にリラと妖精たちがフロリムント王子のもとに現れ、森の精の助けを借りて眠るオーロラ姫の幻影を王子に見せる。フロリムント王子は一目で恋に落ち、彼女に会いたいと頼む。二人の王子は森の精についてオーロラ姫の王国の国境まで行き、リラに会う。春の女王はカラボスの魔力に阻まれ、王国にはいることができない。リラは王子の幸運を祈り、悪の力に勝つリラの枝をフロレスタン王子に託す。
 王子たちはカラボスに出会い、激しい戦いを繰り広げる。カラボスはフロリムント王子を眠らせてしまうが、フロレスタン王子は必死にリラの枝を使って兄を起こす。やっとのことでフロリムント王子が窓を割ると、日光が流れ込み、カラボスは逃げるしかなかった。
 フロリムント王子はオーロラ姫を見つけ、眠る彼女に口づける。周囲の氷が解けだし、再び春が世界に訪れるなか、王子と姫は互いへの愛を語る。自然が花開き、眠っていた人々が目覚め、オーロラ姫がカラボスに囚われていた妖精や生き物が解放される。人間も妖精も一緒になってフロリムント王子とオーロラ姫の愛を、そして世界に調和が戻ったことを祝う。

Photos:Jim McFarlane
 
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