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イントロダクション 白鳥の湖 眠れる森の美女 カンパニー 公演概要
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STORY
STAFF・CAST
 結婚式前夜、憂いに沈んだ乙女オデットは宮廷を歩きながら、婚約者ジークフリート王子の愛情に不安をおぼえる。
 結婚式のあと、愛する新郎の心が、実はある男爵夫人のものだったことにオデットは気がつく。激しく傷ついたオデットは悲嘆にくれ、ついに宮廷の命令でサナトリウムに入院させられてしまう。
 心を打ち砕かれたオデットが唯一やすらげる場所は、凍りついた夢の世界だった。そこでは彼女によく似た、白鳥のような乙女たちが、高ぶる気持ちをなだめてくれた。そしてそこでなら、束の間ではあっても、ジークフリートが彼女だけを愛してくれるように思えるのだった。
 数ヵ月後、オデットはサナトリウムの白い孤独を離れ、いまや完全に男爵夫人の支配下におかれた夫を探し、取り戻そうとする。
 男爵夫人が催した夜会に、来るはずのないオデットが突然現れた。彼女の淑やかな美しさ、まじりけのない純粋さに動かされ、ジークフリートは彼女を深く愛するようになる。嫉妬した男爵夫人はオデットをサナトリウムへ戻そうとするが、捕らえられる寸前に、オデットは夜の闇のなかへ逃げ去っていく。
 ジークフリートは、ようやく湖畔で恐怖に慄くオデットを見つけた。短い時間、二人は目もくらむような抱擁でひとつに結ばれる。しかし、たとえ夫の腕に抱かれていても、自分の傷ついた心が癒される日は決して来ないことを、オデットは悟る。もはや白鳥の暗い湖の水底にしか、永遠の安息場所は見出せなかった。
 その後の人生で、ジークフリート王子は二度と誰かを愛することはなく、失ったオデットを悼んで過ごした。
Photos:Jeff Busby
 
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