〈東京バレエ団2010年欧州ツアー帰朝報告公演〉
めくるめくパワー炸裂する「ボレロ」、ついに日本初上陸!
ニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」
ジョルジュ・ドン以来の衝撃!
東京バレエ団〈ベジャール・ガラ〉
「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:モーリス・ラヴェル [1961年初演、1982年東京バレエ団初演] 赤い円卓上で踊る孤高の“メロディ”と、その三方を囲み、円陣を組んで踊り始める群舞のリズムたち。音楽も踊りもやがて大きなうねりを見せ、ついにはクライマックスを迎えて全員が円卓上になだれ落ちる。 音楽の緻密な構造に沿いながらも、舞踊が本来担ってきた始原的な欲望がみごとに儀式化された「ボレロ」は、見る者にとって圧倒的な体験となる。まさにベジャールの金字塔的作品。ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエムと伝説の舞台を生んだ東京バレエ団が、いま新たな“メロディ”と舞台を作り上げる。
メロディ:ニコラ・ル・リッシュ(8/13.14.15)
(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール) 1982年パリ・オペラ座バレエ学校入学。88年16歳でパリ・オペラ座バレエ団入団。90年スジェに昇格。91年プルミエ・ダンスールに昇格。ヌレエフに彼のヴァージョンの『ロメオとジュリエット』のマキューシオに抜擢される。93年7月22日、ニームにおいて『ジゼル』のアルブレヒトを踊り、終演後、弱冠21歳でエトワールに任命される。以後、古典からコンテンポラリーまであらゆる作品に主演。マニュエル・ルグリが引退した今、オペラ座の男性トップ・エトワールといえる存在。振付家としても05年にパリ・オペラ座バレエ団で初演された『カリギュラ』などの作品を発表している。ベジャール作品では「ボレロ」「火の鳥」「これが死か」「春の祭典」などを踊っている。
「ギリシャの踊り」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:ミキス・テオドラキス [1982/1984年初演、2003年東京バレエ団初演] 原題は「タラサ、われらの海」。ギリシャ人作曲家ミキス・テオドラキスのエキゾティックな音楽にのせた、文字通り、地中海をテーマにしたダンス。晴れわたる空ときらめく陽光のもと、風をはらみつつも穏やかにたゆたう碧い海。そして、古代から幾多の人間の生を育んできた母なる海――若者たちや娘たちの官能的な美しさを湛えたダンスが、めくるめく地中海のイメージを舞台に出現させ、祝祭的な陶酔の波が押し寄せてくる。
☐予定される主な配役
ソロ 2人の若者 8/13(金) 後藤晴雄 長瀬直義-宮本祐宜 8/14(土) 長瀬直義 高橋竜太-小笠原亮 8/15(日) 後藤晴雄 長瀬直義-宮本祐宜 パ・ド・ドゥ ハサピコ 8/13(金) 小出領子-平野玲 上野水香-高岸直樹 8/14(土) 吉岡美佳-松下裕次 奈良春夏-柄本武尊 8/15(日) 高村順子-平野玲 吉岡美佳-木村和夫
「ドン・ジョヴァンニ」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:フレデリック・ショパン [1980年初演、1983年東京バレエ団初演] 名うてのプレイボーイ、ドン・ジョヴァンニ。その姿は見えないけれど、女の子たちは彼に向かってはしゃいだり気取ったり泣いたり笑ったり。モーツァルト=ショパンの愛らしい楽曲にのせて、愛と情熱を込めたヴァリエーションやキュートなラインダンスを踊る。ところが憧れの彼はじつは…。実態のないアイドルへの微妙な乙女心が、ユーモアたっぷりに描かれた作品。
☐予定される主な配役
ヴァリエーション6:吉岡美佳(8/13)、上野水香(8/14)、小出領子(8/15)
※上記の配役は2010年2月25日現在の予定です。出演者の怪我等の理由により変更になる場合があります。正式な配役は公演当日に発表いたします。