真夏にハイ・ボルテージ! 最高にノリがいい、ゴキゲンなバレエ!
ドン・キホーテ 全3幕
振付:マリウス・プティパ アレクサンドル・ゴールスキー ウラジーミル・ワシーリエフ 音楽:レオン・ミンクス 美術:ヴィクトル・ヴォリスキー 衣裳:ラファイル・ヴォリスキー
WBF(世界バレエフェスティバル)以来の熱烈リクエストにお応えして、シムキン旋風ふたたび!
プロローグ(ドン・キホーテの書斎)
ドン・キホーテの髭をそる、床屋のバジル。恋人キトリはバジルの仕事が終わるのを待ちきれず、二人は逃げ出す。騎士物語にとりつかれているドン・キホーテは、キトリを麗しのドゥルシネア姫と思いこみ、サンチョ・パンサを供に姫を捜す愛と冒険の旅に。
第1幕第1場(祭りでにぎわうバルセロナの広場)
エスパーダを先頭に、彼の愛するジプシーの踊り子メルセデスや闘牛士たちが登場。広場でドン・キホーテは愛しの君をみつけて喜ぶが、キトリはバジルと一緒に姿を消す。金持ちのガマーシュに娘を嫁がせたいと思っているキトリの父親ロレンツォ、ガマーシュ、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサの面々が二人を捜しにいく。
第1幕第2場(ジプシーの野営地)
幸せいっぱいのキトリとバジル。そこにロレンツォ、ガマーシュ、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサがやってくる。ジプシーたちは、プリンスとプリンセスの悲恋、プリンセスの無慈悲な父親をめぐる人形劇を披露。ドン・キホーテは劇を現実のことと思いこみ、敵役に飛びかかる。
第1幕第3場(夢の場面)
怪我をし、疲れきったドン・キホーテは、眠りに落ちて夢をみる。愛しのドゥルシネアが、妖精、森の妖精、キューピッドにかこまれて、彼のために踊っている。騎士の魂は、善は悪に勝つものだと確信を新たにする。
第2幕第1場(居酒屋)
キトリ、バジル、メルセデス、エスパーダは居酒屋に身をひそめている。ロレンツォがガマーシュとキトリの結婚を承諾するのを聞き、バジルは悲憤憤慨し死んだふりを。キトリは、ドン・キホーテに正義の復活を訴え、彼は父親に哀れな恋人たちを祝福するよう迫る。バジルは“生き返り”、一同はキトリとバジルの結婚式に出かけていく。
第2幕第2場(結婚式)
館の庭園に豪華な祝いの席が準備されている。ガマーシュは皆の気づかいに慰められ、ロレンツォは愛し合う二人を認め、メルセデスとエスパーダの二人も愛を確かめ合う。誰もがドン・キホーテに感謝する。
Photo:Kiyonori Hasegawa