マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅲ
貴公子ルグリが選りすぐりの仲間たちと共に贈る、新しい、夢のような、バレエの瞬間!
「ぼくはただ、無類のダンス好きなだけ」
そう語るルグリが、信頼する仲間を選りすぐり、プログラムを熟考し、
自分も観客も楽しむために舞台で魔法を生み出します!
「ぼくはパリ・オペラ座で育ち、自分に適した作品を踊ってきたというだけで、本当はどんなダンスだって大好きなんだよ」
パリ・オペラ座バレエ団でエトワールとしての栄光を極め、ウィーン国立バレエ団の芸術監督として新天地に移ったマニュエル・ルグリが新しいプロジェクトを立ち上げたとき、彼はインタビューでこう答えました。
その<マニュエル・ルグリの新しき世界>3回目となる本公演は、“無類のダンス好き”を自称する彼が自ら命名したこのプロジェクトの地平が、さらに広がりを見せているかのようです。
出演するのは、ルグリの薫陶を受けた確かな実力が先の日本公演でも高い評価を受けたウィーンの美しいダンサーたちに加えて、ハンブルク・バレエの名ペア、アッツォーニとリアブコ。アメリカン・バレエ・シアターとボリショイ・バレエの2大バレエ団で活躍するホールバーグ。スペイン国立バレエの秋山珠子とパートナーのキリーロフ・ミレフ。このプロジェクトに振付も提供するド・バナ。彼とコラボレーションも行うスペイン舞踊の異才マーティン。そしてルグリとはパリ・オペラ座時代から黄金のパートナーシップを誇っているデュポンがBプロに駆けつけます。
ルグリ自身はAプロで、バイエルン王ルートヴィッヒ2世の死との相克を描く「ルートヴィッヒ─白鳥の王」と、ルグリが自身のために振付ける新作を初演。Bプロでは「あの貴公子ルグリが?」と誰をも驚かせ新境地を拓いた「こうもり」のコミカルなウルリック役と、デュポンとの「ル・パルク」日本初共演、そして名演「シルヴィア」も復活します。
東京バレエ団による群舞つきで、Aプロでアッツォーニとリアブコのペアを中心に「スプリング・アンド・フォール」が、Bプロでホールバーグとヤコヴレワを中心に「テーマとヴァリエーション」が華やかに踊られるほか、バランシン、アシュトン、プティ、ノイマイヤーからコンテンポラリーまで。名ディレクターでもあるルグリの手腕が冴えわたる、個性的なメンバーたちによる充実のプログラムは、バレエ・ファン、ダンス・ファンなら見逃せないはずです!