正統派の気品と伝統で世界的人気を誇る名門、 3年ぶりの来日。
英国ロイヤル・バレエ団








※記載の配役は2013年6月26日現在の予定です。カンパニーの都合等で変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。配役変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表いたします。

正統的でドラマティック。世にも幻想的な白鳥たちの舞い。 まさにロイヤルのお家芸が味わえるダウエル版。
「白鳥の湖」全4幕
振付:マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ 演出:アンソニー・ダウエル 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 美術:ヨランダ・ソナーベンド 照明:ジョン・B・リード
SWAN LAKE Ballet in four acts
英国ロイヤル・バレエ団は、創設以来、西欧でいち早くロシアの古典バレエをレパートリーに取り入れ、活動の大きな柱としてきました。バレエの代名詞となっている「白鳥の湖」もその一つ。今回上演するのは、英国バレエ界の至宝と称えられるアンソニー・ダウエルが芸術監督在任時に伝統を受け継ぎながら制作した、誉れ高い名版です。 チャイコフスキーがバレエ史において革命的な名曲を書いた「白鳥の湖」の舞台は、初演以後、さまざまな改変が行われてきました。しかし、このダウエル版の創作にあたっては、現在の「白鳥の湖」の原典とされる1895年のプティパ/イワーノフ版の舞踊譜に立ち戻り、忠実な再現が行われました。また英国ロイヤル・バレエ団のもう一つの伝統である演劇的な風土から、第一幕で青春への決別を憂える王子の心情や第三幕の仮面舞踏会の劇的な展開がていねいに演じられ、香り高い古典に味わいを増しています。 ダウエル版のもう一つの特徴は、その幻想的で荘重な雰囲気にあふれた装置と衣裳です。ヨランダ・ソナベントによる美術では、設定をチャイコフスキーが生きた時代と場所とし、19世紀風のドレスや軍服、ロシアの農民の服装に身を包んだ人物たちが、音楽に寄り添った世界を映しだします。またロシア皇室が愛でたといわれるファヴェルジェの宝飾品に想を得た装置が華麗に舞台を彩り、観客を幻想の世界へといざなっていくのです。 伝統と演劇の香りにあふれた舞台で、旬の勢いをもつプリマ、プリンシパルたちの華やかな競演をどうぞお楽しみください!
Photos:Johan Persson/ ROH
CAST
予定される配役 (12月15日現在)
7/12(金)6:30 p.m
アリーナ・コジョカル(オデット/オディール) ヨハン・コボー(ジークフリート王子)
7/13(土)1:00p.m
ロベルタ・マルケス(オデット/オディール) スティーヴン・マックレー(ジークフリート王子)
7/13(土)6:00p.m
サラ・ラム(オデット/オディール) カルロス・アコスタ(ジークフリート王子)
7/14(日)1:00p.m.
マリアネラ・ヌニュス(オデット/オディール) ティアゴ・ソアレス(ジークフリート王子)
指揮:ボリス・グルージン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
あらすじ
宮殿の外ではジークフリート王子と友人ベンノ、家庭教師、淑女や農民たちが集って王子の誕生日を祝っている。そこに王子の母である王妃がやってきて、明日の舞踏会で花嫁を選ぶよう申し渡す。憂うつな王子をなぐさめようと、ベンノは王子を狩りに誘う。 日が落ちた湖畔。王子は、追ってきた白鳥の群れが教会の廃墟に次々と入っていき、1羽が美しい女性に変身するのを目撃する。その女性、オデットは王子に身の上を話す。悪魔の魔法によって昼間は白鳥の姿に変えられていること、そして無垢な男性が彼女に永遠の愛を誓えば魔法が解けることを。王子とオデットは互いに愛を誓い合う。 翌日の仮面舞踏会。王子は花嫁候補の王女たちと踊るが、誰も選ばず王妃を落胆させる。そこに人間の姿を借りた悪魔フォン・ロットバルトと、魔法でオデットそっくりの姿となった娘オディールが登場する。オディールの美しさに魅せられた王子は、皆の前で彼女に永遠の愛を誓った。その途端にロットバルトはオデットの姿を見せ、王子は自ら犯した過ちに気づいて湖へと急ぐ。 湖ではオデットが王子の裏切りを仲間に伝え、死を覚悟していた。そこに王子が到着して罪を詫び、2人は再び愛を誓う。しかし悪魔が再び現れ、オディールとの結婚の誓いを守るよう迫る。王子とオデットは愛を貫くために湖に身を投げ、悪魔は破滅する。