18世紀の設立以来、200年以上にわたって世界最高峰の舞台芸術を発信してきたミラノ・スカラ座。その劇場付きのミラノ・スカラ座バレエ団は、「ジゼル」を初演したカルロッタ・グリジ、「眠れる森の美女」を初演したカルロッタ・ブリアンツァを始め、バレエ史に燦然と輝くバレリーナたちを輩出してきました。その由緒あるバレエ団が、世界的人気を誇るケネス・マクミラン振付の「ロミオとジュリエット」を携え、豪華主演キャストによる6年ぶりの日本公演を行います。
 主演するのはスカラ座バレエ団と縁の深い2組のゲストと、今スカラ座がイチオシの新星ペアです。
 すでに日本において本作で感動の名演を残している英国ロイヤル・バレエ団のアリーナ・コジョカルと、クランコ版で甘く華やかなロミオを披露したフリーデマン・フォーゲル。二人は初共演。
 驚異的なテクニックと貪欲な向上心をもって、破竹の勢いで活躍するロシア人ペア─ナターリヤ・オシポワとイワン・ワシーリエフ。オシポワは不世出のマクミラン・ダンサーでありスカラ座のプリマでもあったアレッサンドラ・フェリからこの役の指導を受け、自身でも「ジュリエット役が一番好き」だと語っています。またワシーリエフが役柄に熱く没入することも有名。彼らも本作初共演。
 そしてスカラ座にいま新風を巻き起こしている2人の若手─4年前に入団して以来、様々な役をこなしてプリンシパルに昇りつめたペトラ・コンティと、3年前に入団して「薔薇の精」で注目を浴び、めきめき頭角を現したクラウディオ・コヴィエッロ。
 バレエ・ファンならすべて見比べたい、3組の主演ペアの競演。そしてスカラ座自慢の工房で創られた、壮麗なオリジナルの美術は、何度見ても溜息を誘うこと請け合いです!

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