炎の女、シルヴィ・ギエムの「カルメン」
東京バレエ団50周年プレ企画 シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2013 CARMEN
シルヴィ・ギエムの「カルメン」 振付:マッツ・エック 音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン Photo:Leslie-spinks 東京バレエ団初演 マッツ・エック版「カルメン」 20世紀の重要な振付家の一人であるビルギット・クルベリを母にもち、自らも現代の鬼才と称えられる振付家マッツ・エック。日本でも知的にして大胆な古典の新解釈を見せた「ジゼル」「白鳥の湖」が1990年代にクルベリ・バレエ団によって上演され話題になりました。 「カルメン」は、コロンブス新大陸発見500年記念祭に際してスペインから委嘱され、1992年に初演。音楽は、シチェドリンが妻のマイヤ・プリセツカヤが踊るアロンソ版「カルメン」のために、ビゼーの音楽をもとに作曲した組曲が使われています。 ホセの処刑シーンから始まるエック版「カルメン」は、プロスペル・メリメの原作の設定である、ホセの回想という視点を使い、ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラで描かれる自由を求める奔放なヒロイン像を、映画のフラッシュバックにも似た新しい手法で描いています。ベジャール、キリアン、ノイマイヤーといった現代バレエの巨匠たちの作品、そしてアロンソ版「カルメン」もレパートリーにもつ東京バレエ団の、このたびのギエムとの共演による大胆なエック版への初挑戦にご期待ください!
SYLVIE GUILLEM シルヴィ・ギエム(カルメン) 体操選手として12歳でオリンピック予選を通過。パリ・オペラ座バレエ学校で研修を受けたのを契機に、バレエに転向。史上最速でパリ・オペラ座のエトワールの座に登りつめ、後に英国ロイヤル・バレエ団に移籍して「国家的損失」と言わしめたほどの天才ぶりを示した。古典を極め、演劇的作品に進境を示し、コンテンポラリーで独自の境地を拓いてきたバレエ界の女王。2011年には〈HOPE JAPAN〉と題して震災被災者救済のためのツアーを日本全国で実施した。 MSSIMO MURRU マッシモ・ムッル(ホセ) ミラノ生まれ。1990年ミラノ・スカラ座バレエ団に入団し、94年アレッサンドラ・フェリの相手役として「マノン」のデ・グリューを踊り、プリンシパルに昇格。フェリ、カルラ・フラッチなど大物プリマとの共演をはじめ、多くの作品に主演。振付家ローラン・プティとの出会いにより、演技はとしてのキャリアを拓く。現在、スカラ座バレエ団エトワール。ギエムの相手役として英国ロイヤル・バレエ団や日本の舞台にもたびたび登場している。
「エチュード」 振付:ハラルド・ランダー 音楽:カール・チェルニー、クヌドーゲ・リーサゲル Photo:Kiyonori Hasegawa 東京バレエ団の名を世界にとどろかせた名作! 振付家ハラルド・ランダーの代表作のひとつで、タイトルのとおりバレエの練習風景を描いた作品。ピアノ少女にはおなじみのチェルニーの練習曲によってバレエ・ダンサーの訓練とその進歩のさまざまな段階が趣向を凝らされ、次々と披露されます。 まず5人の少女が教師の前で、次々と5つの足ポジションをとり、プリエ。ついでバーが置かれ、バーによる目常訓練になり、息をのむテクニックを織りまぜたソロやパ・ド・ドゥ、パ・ ド・トロワやコール・ド・バレエの踊りが展開されます。息つく間もなく緊張感が高まり、華やかなフィナーレでその興奮は絶頂に。 1982年、パリ国際ダンスフェスティバルに参加した東京バレエ団は本作で圧倒的な実力を示し、当時パリ・オペラ座バレエ学校の校長だったクロード・ベッシーや若き日のマニュエル・ルグリを感嘆させ、東京バレエ団の名声を世界に轟かせました。今回はベテランから若手まで、3組のキャストがこの名作で華やかに競演!
11月14日(木)/11月16日(土) 上野水香 高岸直樹 松野乃知 11月15日(金) 奈良春夏 梅澤紘貴 入戸野伊織 11月17日(日) 川島麻実子 梅澤紘貴 入戸野伊織








エスカミリオ:柄本弾 M:高木綾 オフィサー:木村和夫






※当初発表しておりました「エチュード」の配役(出演日)が変更となっております。
何卒ご了承ください。
※表記の配役は2013年9月13日現在の予定です。ダンサーの怪我等の理由により変更になる場合がありますので、何卒ご了承ください。正式な配役は公演当日に発表いたします。