ラ・バヤデール 全3幕
神聖な踊りと熱いドラマ、絢爛たるスケール! 東京バレエ団がポスト50周年に見せる実力! LA BAYADÈRE Ballet in three acts 振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による) 音楽:ルドヴィク・ミンクス 装置・:ピエール・ルイジ・サマリターニ 衣裳:ヨランダ・ソナベント 東京バレエ団 総監督:佐々木忠次 芸術監督:飯田宗孝
ニキヤ:アリーナ・コジョカル (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
ルーマニア生まれ。10代でルーマニアから、キエフ・バレエを経て、英国ロイヤル・バレエ団に移籍し、19歳の若さでプリンシパルに昇格。早熟で完璧主義の少女は、端正な身体と技術をもとに、古典バレエからドラマティック作品まで幅広く主演。主題を徹底的に追求する姿勢と表現力溢れる演技が、つねに絶賛を浴び、英国ロイヤル・バレエを代表するプリマ・バレリーナとして絶対的な地位を築く。13年イングリッシュ・ナショナル・バレエに移籍後もバレエ団での活躍 は言うまでもなく、昨年は日本において<アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト2014>を成功裡に終わらせるなど、幅広い活動を続けている。マカロワ版「ラ・バヤデール」を披露するのは、12年世界バレエフェスティバル全幕特別プロ以来3年ぶりとなる。
ソロル:ウラジーミル・シクリャローフ (マリインスキー・バレエ)
サンクト・ペテルブルク生まれ。ワガノワ・バレエ・アカデミーに学び、2003年マリインスキー・バレエに入団。09年にモスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞。11年にプリンシパルに昇格。07年より、マリスンキー・バレエ公演で来日し、『ラ・バヤデール』『眠れる森の美女』『白鳥の湖』などに主演。“王子様そのもの“の端正な容貌と確かなテクニック、ドラマティックな表現力で、日本でも人気を博している。アリーナ・コジョカルとの日本での共演は今回が初めて。多くのバレエファンが期待に胸を膨らませる夢の組み合わせが実現することとなった。ディアナ・ヴィシニョーワと組んだ『ロミオとジュリエット』、ヴィクトリア・テリョーシキナと組んだ『ラ・バヤデール』が映像化されている。
ガムザッティ: 奈良 春夏
埼玉県出身。2001年東京バレエ団に入団。05年には『眠れる森の美女』で初めてカラボスを踊る。07年『ドン・キホーテ』メルセデス、08年『ドン・キホーテ』ドリアードの女王、マカロワ版『ラ・バヤデール』バレエ団初演でガムザッティを踊るなど着々とキャリアを重ねる。10年にはハンブルク州立歌劇場での『ザ・カブキ』で顔世御前を初めて踊り、12年、パリ・オペラ座ガルニエ宮公演でも同役を踊った。13年には『春の祭典』で生贄、『ジゼル』でミルタを初めて踊った。14年2月、ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』バレエ団初演ではジュリエットの母を演じた。古風な美貌と現代的でシャープな雰囲気の両極の魅力を備えたバレリーナ。
ニキヤ:上野 水香
神奈川県鎌倉市出身。2004年移籍入団。移籍直後に『ドン・キホーテ』のキトリ、『ボレロ』メロディなど大役を射止め、それ以降も『白鳥の湖』(オデット/オディール)、『ジゼル』(ジゼル)、『ラ・バヤデール』(ニキヤ)などに主演。海外ガラ公演に招かれることも多く、ニューヨーク、ベルリン、チリ、台北などの公演に出演。また、ウラジーミル・マラーホフ(『牧神の午後』)、マチュー・ガニオ(『眠れる森の美女』ほか)、フリーデマン・フォーゲル(『ジゼル』『エチュード』ほか)、イーゴリ・コルプ(『レダと白鳥』)海外のスターダンサーとも共演している。長身で柔軟な身体を生かした華麗な踊りとコケティッシュな魅力でスターのオーラを放つ。
ソロル:柄本 弾
京都府京都市出身。2008年東京バレエ団に入団。184センチの長身、精悍な容貌、豊かな音楽性、ダイナミックかつ繊細な表現力を兼ね備え、10年2月には20歳にして『ラ・シルフィード』で全幕初主演。続く4月の『ザ・カブキ』の由良之助に抜擢され、堂々とした演技で大型新人の登場を印象付けた。12年パリ・オペラ座ガルニエ宮でも由良之助を演じ、大きな喝采を浴びる。東京バレエ団創立50周年記念公演では、13年にはエック版『カルメン』東京バレエ団初演でエスカミリオを、続いて14年2月のノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』のロミオを演じ、いずれも高評を得る。以後も『ラ・バヤデール』のソロル、『ドン・キホーテ』バジル、『眠れる森の美女』デジレ王子と大役を演じている。
ガムザッティ:川島 麻実子
静岡県静岡市出身。2006年、東京バレエ団に入団。3年後の09年には『白鳥の湖』のオディールに抜擢され、以後、数多くのソリスト役で活躍。東京バレエ団創立50周年記念公演では、13年エック版『カルメン』で女性たちを演じ、『エチュード』のエトワールに初めて踊る。14年は2月のノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』でロザリンデ、ルチアーナを演じ、5月の海外公演では『スプリング・アンド・フォール』に主演。9月には『ドン・キホーテ』のドリアードの女王を初めて演じる。15年2月マラーホフ版『眠れる森の美女』のオーロラ姫に抜擢され、全幕初主演を果たす。華やかな美貌とその存在感で舞台を輝かせる。今回初めて『ラ・バヤデール』のガムザッティを演じる。
指揮:ベンジャミン・ポープ 演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
※表記の出演者は2015年2月6日現在の予定です。出演者の怪我・病気、その他の都合により、変更になる場合が ありますのでご了承ください。変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表します。
3月12日(木)/13日(金)/15日(日) ジゼル:スヴェトラーナ・ザハロワ 1996年マリインスキー・バレエ入団、翌年プリンシパルに昇進。99/00年シーズンより国際的な活動を開始し、03/04年シーズンにはボリショイ・バレエに移籍。世界各地のバレエ団やガラ公演に客演する。ミラノ・スカラ座のエトワールでもある。14年ソチ・オリンピック開会セレモニーでも踊り注目を集めた。 アルブレヒト:ロベルト・ボッレ 21歳でミラノ・スカラ座バレエ団のプリンシパルとなり、以後、国際的な活動を開始。世界中に客演し、ギエム、フェリ、バッセル、ルテステュ、ザハロワら名だたるプリマと共演。1998年世界バレエフェスティバルで日本初登場。06年トリノ・オリンピック開会セレモニーでも踊り注目を集めた。 photo:Brescia e Amisano-Teatro alla Scala
3月14日(土) ジゼル:渡辺理恵 2004年入団。09年「白鳥の湖」のオデットに抜擢され、以後数々のソリスト役で活躍。12年にベジャール版「くるみ割り人形」の母を演じ、13年には「テーマとヴァリエーション」主演、「ラ・シルフィード」で全幕初主演を果たす。その後も「ザ・カブキ」顔世御前、「白鳥の湖」オデットで好評を博している。 アルブレヒト:柄本弾 2008年入団。2年後「ラ・シルフィード」「ザ・カブキ」で主役を射止める。エック版「カルメン」エスカミリオや「ロミオとジュリエット」ロミオで高評を得、以後も「ラ・バヤデール」影の王国、「ドン・キホーテ」「眠れる森の美女」全幕主演と快進撃を続ける。 photo:Shinji Hosono