ベジャール最高傑作、本家本元の決定版「ボレロ」
「ボレロ」
振付: | モーリス・ベジャール |
音楽: | モーリス・ラヴェル |
巨大な赤い円卓上で踊る孤高の“メロディ”と、そのカリスマに導かれて群がる “リズム”たち。ラヴェルが精巧に構築した音楽をダンスで鮮やかに展開しながら、爆発的な絶頂をもって終結し、観る者に衝撃とカタルシスを与える「ボレロ」。舞踊が古来もつ神秘的な力を再現する儀式とも呼ばれ、日本ではジョルジュ・ドンやシルヴィ・ギエムらスターダンサーたちが名演を残した、ベジャール不滅の傑作です。本家のベジャール・バレエ団による圧倒的な舞台を味わってください!
エディット・ピアフへの狂おしいオマージュ
「ピアフ」
振付: | モーリス・ベジャール |
音楽: | エディット・ピアフ |
フランスの伝説的なシャンソン歌手エディット・ピアフ。彼女の歌に魅了されたベジャールは、しかし「ピアフは実体を持たない。彼女は愛そのものなのだから」と語ります。舞台に掲げられるのはピアフのポートレート。そのもとで狂おしく踊る男性たち。さまざまな男たちの胸の中で生きたピアフという存在へのオマージュともいえるダンスが繰り広げられます。
そして彼はアニマと踊る…スタイリッシュなブルース
「アニマ・ブルース」
振付: | ジル・ロマン |
音楽: | シティパーカッション(演奏:ティエリー・ホーシュテッター&jB メイアー) |
ひとりの男の向こう側から飛び出す、コケティッシュな女性。オードリー・ヘップバーンにも似た彼女は、彼のアニマ(男性の中の女性性)? けだるいブルースにのって踊る男たちとゴージャスな女たち。彼らのダンスは時に別々に、時に混じり合いながら、粋なバラードのように綴られていきます。ユングの精神分析に想を得たという、ジル・ロマンのムーディでスタイリッシュな一編。
美空ひばりの「ラ・ヴィアン・ローズ」にのせた衝撃作
「兄弟」
振付: | ジル・ロマン |
音楽: | モーリス・ラヴェル、エリック・サティ、吉田兄弟、美空ひばり、 シティパーカッション(ティエリー・ホーシュテッター&jB メイアー) |
ジル・ロマンがアルゼンチンの伝奇作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説「侵入者」に着想を得て、ラヴェルやサティらの音楽とともに、三味線の吉田兄弟、そして美空ひばりが歌う「ラ・ヴィアン・ローズ」を使って創作。日本人ダンサーの那須野圭右、大貫真幹らを起用して初演されました。「日本で成熟していった」という、意表を突く衝撃的なストーリーが展開される異色作!