家族そろって楽しめる
子どものための本格バレエ!

8月26日(日)

第1回目 
11:30(開場 11:00)
キトリ: 沖香菜子
バジル:宮川 新大
第2回目
14:30(開場 14:00)
キトリ:川島 麻実子 
バジル:秋元 康臣

Photos:Nobuhiko Hikiji

Photos:Kiyonori Hasegawa

物語

プロローグ

スペインのあるところにアロンソ・キハーナという夢見がちな老人がいました。かれはむかしの騎士物語をむちゅうになって読みすぎて、自分をほんものの騎士“ドン・キホーテ”だと思いこんでしまったのです。“ドン・キホーテ”は召使いでおっちょこちょいのサンチョ・パンサと馬のロシナンテをつれて、あこがれの姫ドゥルシネアをさがしに旅に出ることにしました。

第1幕

ところでバルセロナの町には、宿屋の美人の娘キトリと床屋のハンサムな青年バジルというカップルがいましたが、キトリのお父さんの宿屋のロレンツォは娘をお金持ちのガマーシュと結婚させたいので、かれらがつき合うことには大反対です。

ひろばにはキトリとバジルの友人たちや闘牛士たちも集まって、たいへんなにぎわい。そこにドン・キホーテの一行がぎょうぎょうしくあらわれ、町のひとびとをあぜんとさせます。ドン・キホーテのかっこうやふるまいは、どうみても時代おくれなのです。

ドン・キホーテはキトリを見ると、自分がさがしていたドゥルシネア姫だと思いこみます。うやうやしくかしづかれたキトリは、ちょっとうれしそう。そんなキトリを見て、バジルはやきもちをやきます。

でも、だいきらいなガマーシュと結婚させられそうになったキトリは、バジルといっしょに町を逃げ出して、旅まわりのジプシーの人形劇団にかくまわれます。かれらを追って、ロレンツォとガマーシュ、そしてドン・キホーテとサンチョもやってきます。キトリとバジルは人形劇にかこつけて逃げようとしますが、ロレンツォとガマーシュに見つかってしまいます。
人形劇で姫の危機を見せられたドン・キホーテがかれらのあとを追おうとすると、突然あたりは風が吹きあれ嵐になります。風車がからからと回りはじめると、ドン・キホーテは風車を巨人だと思い込み、戦いを挑んで突撃していきます。

風車の羽にひっかかって振り落とされたドン・キホーテは、気を失い、夢を見ます。そこでは愛の妖精キューピッドと、憧れのドゥルシネア姫がほほえんでいました。姫はキトリにそっくりです。

第2幕

いっぽう逃避行をつづけるキトリとバジルは、居酒屋にかくれています。でも、ロレンツォとガマーシュがここまで追いかけてきたのです! ドン・キホーテとサンチョ、ロシナンテも追いつきました。あわやキトリがつれもどされそうになったとき、バジルは「キトリと結婚できないならオレは死ぬ!」と床屋のナイフで自分の胸を刺してしまいます。なげくキトリはドン・キホーテに助けを求めます。ドン・キホーテはロレンツォをこらしめ、ふたりの結婚をゆるすようにせまります。ロレンツォがしかたなく承諾すると、なんとバジルが生き返って……。じつはバジルは、死んだとみせかけていただけだったのですが、とにかくみんなは大喜び!

キトリとバジルがめでたく結婚することになりました。結婚式にはみんなが集まって陽気に踊りを踊ります。みごとにさわぎをおさめたドン・キホーテは、新しい夢を求めて旅立ち、サンチョとロシナンテもおともをつづけていくのでした。

Photos:Kiyonori Hasegawa

・上演時間:約90分(休憩1回含む) 
・音楽は特別録音による音源を使用します。

※上記の出演者は、3月22日現在の予定です。出演者の怪我、病気、その他の都合により変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。変更にともなう払い戻し、公演日時・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表します。