生誕200年を記念して贈る、
クラシック・バレエの父プティパの名作ガラ

8月24日(金)19:00 (開場 18:30)
8月25日(土)11:30 (開場 11:00)

「ジョコンダ」
振付:マリウス・プティパ、音楽:アミルカレ・ポンキエッリ
出演:柿崎佑奈、ブラウリオ・アルバレスほか

プティパは、オペラの中で上演されるバレエをいくつも振付けている。ユゴーの「パドゥの暴君アンジェロ」を原作としたアミルカレ・ポンキエッリ作曲『ジョコンダ』(1876年、ミラノ・スカラ座で初演)、第3幕第2場に登場する「時の踊り」もその一つ。1883 年1月、プティパはイタリアのオペラ・カンパニーのために「時の踊り」の振付を新たに手がけ、人気を博した。ヴェネツィアの司法長官アルヴィーゼの館での仮面舞踏会で披露されるこのバレエは、「朝」、「昼」、「夜」、「夜中」と4つの部分で構成される。ディズニー映画「ファンタジア」でも有名な躍動感に満ちた音楽にのせて、一日の時の流れを、次々と壮麗な踊りで表現していく。

柿崎 佑奈
ブラウリオ・アルバレス

「アルレキナーダ」
振付:マリウス・プティパ、音楽:リッカルド・ドリゴ
出演:中川美雪、樋口祐輝(8/24) 足立真里亜、海田一成(8/25)

16世紀半ばのイタリアに誕生した即興喜劇、コンメディア・デッラルテふうの全2幕のバレエで、原題は「百万長者のアルレッキーノ」。1900年2月、サンクトペテルブルクのエルミタージュ劇場とマリインスキー劇場で行われたマチルダ・クシェシンスカヤの舞台生活10周年記念公演で上演された、プティパ最晩年の傑作。のちに、アルレッキーノとコロンビーヌのパ・ド・ドゥとして構成された踊りが広く上演されるようになった。アルレッキーノはコロンビーナの恋人だが、彼女の父カッサンドルに窓から放り出され、粉々に砕けてしまう。それを救った善の精は、アルレッキーノに何でも思いのままにできる魔法の杖を授ける。大金持ちになった彼は、コロンビーヌと結ばれる。

中川 美雪
樋口 祐輝
足立 真里亜
海田 一成

「タリスマン」
振付:マリウス・プティパ、音楽:リッカルド・ドリゴ
出演:沖香菜子、宮川新大

天界から降りてきた娘と貴族の青年との恋物語からとられたパ・ド・ドゥ。1889年1月、マリインスキー劇場で初演された。舞台は古代インド。天界の女王チターニヤは、娘のエッラを風の神ヴァイユとともに下界に送り出す際、星をタリスマン(お守り)として持たせた。万が一これをなくした時は、見つけた者本人から返してもらわないと、永遠の命を約束するタリスマンの効力は消えるというが、下界で貴族ヌレディンと出会ったエッラは、そこで星を落としてしまう。エッラを愛するようになったヌレディンは、間近に迫る王の娘との結婚をとりやめ、ついにはエッラに星を差し出し、下界にとどまってくれるよう懇願する。不憫に思ったエッラは、星を手放し、ヌレディンの胸にとび込む。

沖 香菜子
宮川 新大

「エスメラルダ」
振付:マリウス・プティパ、音楽:チェーザレ・プーニ/リッカルド・ドリゴ
出演:上野水香、柄本弾ほか

ユゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』に基づくバレエ。1886年12月、マリインスキー劇場で初演し、人気を得た。ヒロイン、エスメラルダはジプシーの娘。一方的に好意を寄せてくるフロロの罠にはまり、誘拐されるが、危機を救ってくれたフェビュス隊長と恋におちる。ジプシーたちはある婚約式の余興に呼ばれ、エスメラルダも、自ら4年間のかりそめの結婚生活を申し出て命を救った詩人グランゴワールとともに踊りを披露する。が、その婚約式の主役が恋するフェビュスであることが発覚し、傷つく。今回は、切なげにフェビュスの姿を目で追い続けるエスメラルダと、そんな彼女に熱い思いを寄せるグランゴワールとの、複雑な思いが交錯するパ・ド・ドゥを上演する。

上野 水香
柄本 弾

「パキータ」より
振付:マリウス・プティパ、音楽:レオン・ミンクス
出演:二瓶加奈子、秋元康臣ほか

1846 年、パリで誕生したバレエ『パキータ』は、ジョセフ・マジリエの振付、カルロッタ・グリジとリュシアン・プティパ(マリウス・プティパの兄)が主演したことで知られるが、マリウス・プティパによる『パキータ』は翌1847年9月、彼のサンクトペテルブルク・デビュー作として初演された。舞台はスペイン、フランス将校リュシアンはジプシーの少女パキータに出会い、惹かれ合う。嫉妬による陰謀で毒酒を盛られたリュシアンがパキータの機転で救われると、リュシアンはパキータに求婚。実は彼女は貴族の娘であったことが判明し、二人はめでたく結ばれる。ソリスト、群舞の見せ場がふんだんに散りばめられた第3幕の結婚式の場面は、しばしば抜粋で上演される人気演目として定着している。

二瓶 加奈子
秋元 康臣

〈Chreographic ProjectⅢ〉 コレオグラフィック・プロジェクト
「Adagietto」(アダージエット)
振付:ブラウリオ・アルバレス 音楽:グスタフ・マーラー
出演:川島麻実子ほか

2017年春にスタートした東京バレエ団のChoreographic Project(コレオグラフィック・プロジェクト)から誕生した作品。2月に開催されたスタジオ・パフォーマンスにて、観客賞第1位を獲得した。多くの振付家、アーティストたちを魅了し続けているマーラーの交響曲第5番第4楽章アダージェットに果敢に挑戦し、男女5組のダンサーたちによる濃密なダンスを創り上げている。

川島麻実子

マリウス・プティパ

プティパ

1818年、フランス、マルセイユ出身のダンサー、振付家。ロシアで数々の作品を振付け、クラシック・バレエの基礎を築く。父はバレエ振付家ジャン=アントワーヌ・プティパ、母は女優、ヴィクトリンヌ・モーレル。兄はバレエ・ダンサーで振付家のリュシアン・プティパ。ブリュッセルの王立モネ劇場で初舞台に立ち、ボルドー、ナントで活躍。北米巡演ののちパリに移り住み、コメディ・フランセーズで踊る。一時スペインで活動、1847年にはサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場にプリンシパル・ダンサーとして起用される。1862年にバレエマスター、1869年には首席バレエマスターに任命される。サンクトペテルブルクとモスクワの劇場で、50作あまりのバレエ作品の振付を行った。

おもな作品に、『ファラオの娘』(1862)、『ドン・キホーテ』(1869)、『パピヨン』(1874)、『ラ・バヤデール』(1877)、『ドナウの娘』(1880)、『タリスマン』(1889)、『眠れる森の美女』(1890)、『くるみ割り人形』(プティパの覚書をもとにレフ・イワーノフが振付、1892)、『フローラの目覚め』(1894)、『白鳥の湖』(レフ・イワーノフとの共同振付、1895)、『騎兵隊の休息』(1896)、『ライモンダ』(1898)などがある。1855年から87年には、帝室バレエ学校の校長もつとめた。1903年に引退、1910年にクリミアで死去。

・上演時間:約2時間(休憩1回含む) ※終演時間が前後する場合がございます。
・音楽は特別録音による音源を使用します。

※上記の出演者は、3月22日現在の予定です。出演者の怪我、病気、その他の都合により変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。変更にともなう払い戻し、公演日時・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表します。