振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナン・エロ―ル
編曲:ジョン・ランチベリー
Performances are given by permission of Boosey & Hawkes Music Publishers Limited on behalf of Oxford University Press
裕福な農園主の一人娘リーズはコーラスと恋仲で、密かに愛を育んでいる。しかしリーズの母シモーヌは娘をぶどう園主の息子アランと結婚させたい。アランとの結婚を望まないリーズは、収穫祭の場で恋人コーラスの存在を告白するが、シモーヌは許さず、娘を家に閉じ込め仕事を言いつける。そこにアランが父親とやってきて、いよいよリーズとの結婚の契約が交わされ…。
「ロイヤル」の十八番、観れば誰もがハッピーになれる!
明るい太陽が降り注ぐのどかな田園風景、ウィットに富むコミカルなお芝居に、爽快な美しさに溢れたダンスシーン。『リーズの結婚』は半世紀以上にわたり英国ロイヤル・バレエ団の看板作品として愛される傑作です。勝気な少女リーズが、彼女を大農園主の息子と結婚させたい母親を出しぬいて、恋人コーラスとの結婚にこぎつけるまでの恋騒動が、ユーモアたっぷりに描かれます。
もとは18世紀末、南仏で生まれた歴史的なバレエですが、“ロイヤル・スタイル”を生み出した創設振付家フレデリック・アシュトンが、男女間の駆け引きや無邪気さを詩情豊かに描き、蘇らせました。
象徴的なのは、リーズと恋人コーラスが愛を奏でる、リボンを使った技巧的で美しいパ・ド・ドゥ。その愛の主題は、やがて収穫祭の華やかなリボンのダンスに展開されていきます。また、祭りでは木靴のタップダンスで沸かせるちょっと強圧的な母親シモーヌ、寂しがりやの婚約者アラン、超絶技巧で幕開けを飾る鶏たちなど、愉快で個性的な脇役たちが物語を盛り上げます。
演技巧みなロイヤル・ダンサーたちによるほのぼのとした田舎の美しさに満ちるハッピーな物語をどうぞお楽しみください。
振付:マリウス・プティパ(ジャン・コラーリ、ジュール・ペローによる)
音楽:アドルフ・アダン
編曲:ジョゼフ・ホロヴィッツ
台本:テオフィル・ゴーティエ(ハインリッヒ・ハイネによる)
演出・追加振付:ピーター・ライト
美術:ジョン・マクファーレン
照明:デヴィッド・フィン(ジェニファー・ティプトンのオリジナル・デザインによる)
村娘ジゼルと村人になりすましたアルブレヒト伯爵は恋仲。ある時、貴族の一行が村を訪れ、ジゼルは美しい貴族女性バチルドをもてなすが、彼女はアルブレヒトの婚約者だった。ジゼルに思いを寄せる森番ヒラリオンはアルブレヒトを怪しみ、皆の前でその正体を暴く。ジゼルは衝撃のあまり狂気に陥り、アルブレヒトの剣で自らの命を絶つ。夜、ヒラリオンとアルブレヒトが相次いで森の中の彼女の墓を訪れる。ジゼルは婚礼の前に男に捨てられて死んだ娘たちの亡霊「ウィリ」の一員になっていた。ウィリたちはヒラリオンを踊らせて殺し、次にアルブレヒトに狙いを定め…。
演劇の国が贈る、劇的ロマンティック・バレエの神髄!
ロマンティック・バレエの真髄『ジゼル』。英国における古典バレエの第一人者、ピーター・ライトによる名版を、じつに10年ぶりに日本で上演します。
ヒロインは愛する男性に裏切られ狂乱の末に自ら命を絶ちますが、婚礼を前に死んだ若い女性の霊、ウィリとなってもなお愛を貫き、同胞たちに標的とされる彼を守り抜きます。牧歌的な風景の中で劇的な展開を見せる第1幕の現実世界と、幻想的なウィリたちが舞う第2幕の超自然的な世界の鮮やかな対比。その中で描かれるジゼルの幽玄美と精神性は、時代を越えて観客の心をとらえてきました。
ライト版の特徴は、初演に倣いジゼルの死を自殺とし彼女の特異さを裏付ける出生の謎を暗示するなど、英国らしい演劇的な整合性が重視されていること。各人物描写の細部にいたるまでこだわり抜かれることで物語に厚みが生まれ、今を生きる私たちに説得力をもって語りかけます。
魔性のウィリたちの神秘的な美の世界と愛と許しの物語を、ロイヤルの輝くスター陣で、ぜひキャスト違いで何度でもお楽しみください。