

ドイツ・オペラの最高峰! ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場と並ぶ ヨーロッパ三大歌劇場の一角。
ドイツ・オペラの最高峰として、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場と並ぶヨーロッパの三大歌劇場の一角、バイエルン国立歌劇場。2006年秋からはケント・ナガノが音楽監督に、2008年秋からはニコラウス・バッハラーが総裁に就任し、 新体制で歴史と伝統を誇る歌劇場に、さらなるパワーを吹き込んでいます。6年ぶりとなる今回の日本公演では、このオペラハウスの“新時代”の魅力が披露されます。
ケント・ナガノは、古典から現代まで、幅広いレパートリーを得意とする指揮者であることから、バイエルン国立歌劇場でも、音楽監督としての4シーズンにおいて、モーツァルト・ オペラでミュンヘンっ子たちを唸らせる一方、世界初演作品を手がけるなど、充実した活動を見せてきました。今回ケント・ナガノが指揮をとる『ナクソス島のアリアドネ』と『ローエングリン』は、2008年と2009年に、それぞれ「オペルン・ヴェルト」誌で、その年の上演の中で最優秀と評価されたもので す。また、もう一作も、2004年に同誌がクリストフ・ロイを年間最優秀演出家と認めることとなった『ロベルト・デヴェ リュー』が選ばれました。ケント・ナガノは、音楽監督として初めて率いる日本公演に並々ならぬ意気込みを見せていますので、必ずや全身全霊を込めた上演になることでしょう。
今年は外来オペラの当たり年。しかし、その大半はイタリア・オペラです。ミュンへンが誇るワーグナーの『ローエングリン』とR.シュトラウスの『ナクソス島のアリアドネ』、それにグルベローヴァの独壇場『ロベルト・デヴェリュー』を加えた3本は、ドイツ随一のオペラハウス、バイエルン国立歌劇場の威信をかけた絶対の自信作。百花繚乱のオペラ・イヤー2011年は、このバイエルン国立歌劇場日本公演で止めを刺します!
バイエルン国立歌劇場 音楽監督:ケント・ナガノ
バイエルン国立歌劇場総裁: ニコラウス・バッハラー
ルードヴィッヒⅡ世が築いたオペラ王国から、 あの「ローエングリン」がやってくる。
バイエルンの首都ミュンヘンにオペラハウスが建てられたのは1657年のこと。以来、バイエルン国立歌劇場は歴代のバイエルン国王が威信をかけた宮廷歌劇場として、最高の格式を誇っています。特に19世紀後半にはヨーロッパ随一の宮廷歌劇場として、伝説の国王として語り継がれているルードヴィッヒⅡ世の庇護のもと、飛躍的な発展を遂げました。ルードヴィッヒⅡ世といえば、バイエルンの象徴ともいえるノイシュヴァンシュタイン城。日本語に訳せば「新白鳥石城」になりますが、ルードヴィッヒⅡ世が白鳥の騎士の物語『ローエングリン』に魅せられていたのは有名な話です。このルードヴィッヒⅡ世の寵愛を受け、ワーグナーがこの歌劇場からいくつもの名作を生み出したことは広く知られているところです。以来、バイエルン国立歌劇場はモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスといったミュンヘンにゆかりの深い三人の作曲家のオペラを柱に上演し、リヒャルト・シュトラウス、ワルター、クナッパーツブッシュ、ショルティ、サヴァリッシュ、メータら名指揮者のもとで栄光の歴史を築いてきました。
バイエルン国立歌劇場は5度日本公演をおこなっています。これまでの日本公演においてもモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスの作品を中心にプログラムが組まれていましたが、もっともミュンヘンとゆかりの深い『ローエングリン』をもってくるのは、今回が初めてのことです。『ローエングリン』はバイエルン国立歌劇場にとって、いわば伝家の宝刀。いよいよ待ちに待った伝家の宝刀が抜かれます。