〈オペラ・フェスティバル〉2009-2011 第3弾、第4弾
オペラは指揮者の力で決まる! 春のイタリア・オペラ 秋のドイツ・オペラ 2種の醍醐味を満喫できる2011年!
いま世界の注目の的 ヨナス・カウフマンがローエングリンに登場!
ワーグナー作曲『ローエングリン』
演出:リチャード・ジョーンズ 指揮:ケント・ナガノ
2009年、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルで一際注目を集めたのが『ローエングリン』でした。新演出であることに加え、ほかでもない、ヨナス・カウフマンの登場には、初日のみならず、毎公演に世界中のオペラ関係者が顔を見せていたのです。カウフマンは、欧米ではその人気と実力で、すでに大ブレイクしていますが、ローエングリン役を歌うのはこれが初めてということで、並々ならぬ注目を集めました。結果、大成功。カウフマンはドイツの「オペルン・ヴェルト」誌で2009/10年シーズンの最優秀歌手に選ばれましたが、それは、この『ローエングリン』での成功が大きな要因となりました。 カウフマンの成功の一方で、リチャード・ジョーンズの演出には、賛否両論が巻き起こりました。この上演では、舞台上にエルザとローエングリンの"愛の巣"である家が実際に建設されていくわけですが、エルザの夢が平凡な家庭生活と設定されたことが、一部の観客には受け入れ難いものだったようです。しかし、実際に目の前にする舞台上には、もはや舞台美術を超えたスケールのセット、そこで繰り広げられる繊細な表現は、作品の本質を素晴らしく表わすものとなっています。"愛の巣"の庭に花で描かれた文字は、バイロイトのワーグナーの家ヴァーンフリート荘に書かれている「HIER WO WHAENEN FRIDEN FAND --- SEI DIESES HOAUS VON MIR BENANN(わたしの迷いが安らぎを見いだすところ ----- わたしはこの家をヴァーンフリートと名づけよう)」なのです。 音楽監督ケント・ナガノの指揮、そしてオーケストラにも、大きな喝采が贈られました。ただ朗々と響かせるだけではなく、繊細な表現をもった演奏を生み出すことに成功したのです。
■予定される主な配役
ローエングリン:ヨナス・カウフマン エルザ:エミリー・マギー オルトルート:ワルトラウト・マイヤー 他
ヨナス・カウフマン Jonas Kaufmann エミリー・マギー Emily Magee ワルトラウト・マイヤー Waltraud Meier
エルザ役のエミリー・マギーは、バレンボイム指揮のもと、この役でドイツ・デビューを飾り、ほどなくバイロイト音楽祭の舞台に立った実力派。カウフマンとマギーの共演は"同世代のなかでも最も重要な声"と称されるローエングリンとエルザの実現! オルトルート役には、ワルトラウト・マイヤーが登場。ワーグナー歌いとして実力を誇るマイヤーだが、なかでもオルトルートのような魔性の女っぷりは群を抜くもの。強烈な魔力には誰もあらがえない。
※表記の配役は2010年6月10日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。今回の引越し公演においても、予定されていた出演者がやむを得ず出演できない場合、(指揮者、出演の歌手であっても)代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。最終出演者は当日発表とさせていただきます。