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LE NOZZE DI FIGARO「フィガロの結婚」全4幕

 ブラチスラヴァ生まれ。1968年に生地のオペラハウスで『セビリャの理髪師』のロジーナを歌ってデビュー。ウィーン国立歌劇場には1970年に『魔笛』の夜の女王を歌ってデビューした。1976年、カール・ベーム指揮のもと歌った『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタ役によって、世界的な注目を集め、以来、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、英国ロイヤル・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイエルン国立歌劇場、チューリッヒ歌劇場、ハンブルク、フィレンツェ、バルセロナほか、ザルツブルクやグラインドボーンといった世界の著名な歌劇場、音楽祭に出演。
 長きにわたるキャリアにおいて数々の役柄を演じてきたが、なかでも、ドニゼッティの『ロベルト・デヴェリュー』や『シャモニーのリンダ』、ベッリーニの『清教徒』ほか、優れたベルカント歌手が必要とされる “ベルカント・オペラ”は“ベルカントの女王”の異名をもつグルベローヴァの本領が発揮されるもの。ウィーン国立歌劇場ほか、チューリッヒやミュンヘンなど、これらの作品がグルベローヴァありきで新制作された例も少なくない。
 完璧にして卓越した技術によって“コロラトゥーラの女王”と称され、驚異的ともいえるほどの長年にわたり、世界のトップ・スターとしてオペラ界で活躍してきたグルベローヴァだが、先ごろ、オペラからの引退を表明。1980年の初来日以来、今回が日本での最後のオペラ出演となることを明言した。

 レッジョ・エミーリア生まれ。1990年にスポレート歌劇場が開催する「若きオペラ歌手のためのヨーロッパ声楽コンクール」で優勝。2年後にローマ歌劇場で『セビリャの理髪師』のロジーナを歌ってオペラ・デビューを果たした。ここでの成功を機に、世界的なキャリアがスタートした。すでにこれまでに、フィレンツェ、ボローニャ、ニューヨーク、サン・フランシスコ、パリ、ロンドン、ミラノ、マドリード、バルセロナ、ワシントンの舞台に立っている。1999年には、イタリアの重要な音楽賞であるアッビアーティ賞を受賞。
 主なレパートリーとしては、『チェネレントラ』のアンジェリーナ、『カプレーティとモンテッキ』のロメオ、『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラ、『ファウストのごう罰』のマルグリート、『ドン・カルロ』のエボリ公女、『ウェルテル』のシャルロット、『ノルマ』のアダルジーザ、『マリア・ストゥアルダ』のエリザベッタなどが挙げられる。

 1975年ベネズエラ生まれのイタリア人。4歳からヴェルディの故郷ブッセートで育ち、ミラノのヴェルディ音楽院で学んだ。
 2001年クラーゲンフルトで『フィガロの結婚』のフィガロを歌ってオペラ・デビュー。同年には、ウィーン国立歌劇場よりオーストリア芸術新人大賞「エーベルハルト・ヴェヒター・メダル」を獲得。その期待を証明するように、翌2002年に『ドン・ジョヴァンニ』のマゼットでザルツブルク音楽祭デビュー、またグラインドボーン音楽祭でも『リナルド』のアルガンテでデビューを成功させ、一躍、世界の注目を集める。以後、『フィガロの結婚』のフィガロおよび伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』のドン・ジョヴァンニとレポレロなどモーツァルトのレパートリーを中心に、メトロポリタン歌劇場、パリ・バスティーユ・オペラ、マドリードのテアトロ・レアルほか著名な歌劇場やグラインドボーンやザルツブルク、エクサン・プロヴァンス、バーデン・バーデンなどの音楽祭で活躍。
 ウィーン国立歌劇場には、2007年に『フィガロの結婚』のフィガロで登場。なめらかで艶のある声質と豊かで堂々たる表現力、モデル並みの恵まれた容姿をもつピサローニは、もはや“ひっぱりだこ”といえるほどの人気を獲得しているバス-バリトンである。

 オーストリア出身。ウィーン音楽大学で学んだ。オペラ・デビューは2001年、ウィーン・フォルクス・オーパーの『魔笛』でパミーナを歌った。当時はソプラノとして『フィガロの結婚』の伯爵夫人や『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラなどモーツァルトのレパートリーで注目を集めた。2005年にメゾ・ソプラノに転向し、バロック・オペラを含むレパートリーの拡大とともに活躍の場を広げた。
 ウィーン国立歌劇場には、2006年以来、『ボリス・ゴドゥノフ』のマリーナ・ムニーシェク、『ファルスタッフ』のクイックリー夫人、『サロメ』のヘロディアス、『こうもり』のオルロフスキーほかで成功をおさめ、2007年にはエーベルハルト・ヴェヒター・メダルを贈られている。
 2010年にはザルツブルク音楽祭にリッカルド・ムーティ指揮、グルック作曲『オルフェオとエウリディーチェ』でデビュー。
 2011 年にはウィーン国立歌劇場初演となる『アンナ・ボレーナ』でスメトンを好演。2012/13年シーズンには、『マハゴニー市の興亡』のベグビックで出演が予定されている。

 グルジア共和国出身。オデッサの音楽で声楽を学んだ。オデッサ歌劇場では、『愛の妙薬』のネモリーノ、『椿姫』のアルフレード、『ランメルモールのルチア』のエドガルド、『ボエーム』のロドルフォなどを歌った後、1997/98年シーズンにラス・パルマスで『オテロ』のカッシオを歌ってヨーロッパ・デビュー。ロドルフォとアルフレード役はイギリス、フランスへのデビューをはじめ、各地の劇場に招かれる代表的なレパートリーといえるが、『夢遊病の女』のエルヴィーノ役でも数々の劇場に出演を重ねている。なお、ミラノ・スカラ座では『道化師』のトニオ役で大成功をおさめているほか、日本では新国立劇場『リゴレット』のマントヴァ公爵で高評を得た。
 ウィーン国立歌劇場には、2005年に『ばらの騎士』でデビュー。グルベローヴァとの共演による『清教徒』のアルトゥーロでの成功をはじめ、『椿姫』のガストーネ、ヤナーチェク作曲『運命』のフラーズダなどを歌っている。